爬虫類・両生類/カメ・リクガメ・水生ガメの飼い方

亀の魅力はどんなところ? 魅力を存分に味わう!

亀を飼育することは動物を飼育する楽しみを存分に味あわせてくれます。今回は亀の魅力について改めて語ってみました。手間もかかりますが、愛情を込めて観察を怠らずに飼育を続けていけば、きっとあなたの長い人生のよきパートナーになれますよ。

執筆者:星野 一三雄

亀の魅力とは?

亀の魅力はどんなところ? 魅力を存分に味わう!

 長い付き合いになるからこそ……飼育のポイント!

今回は私の爬虫類飼育の原点でもある「カメの魅力」について語ってみたいと思います。
 
<目次>
 

亀の最大の魅力は「カワイイ」こと!

カメは爬虫類としては一般の方々に受けいられ易いのが何より特徴でしょう。ヘビを飼っていると「コイツは何者...?」とか思われますが、カメを飼っている、と言えばとりあえず場の雰囲気を壊すようなことはありません。この差は何?

そう。カメの最大の魅力は「カワイイ」こと。目がパッチリとしているところもカワイイし、何だか一生懸命ふんばっているようにも見える手足もカワイイ。餌に食いつこうとして何回も口をパクパクする所もカワイイですよね。人気のミシシッピアカミミガメ(「ミドリガメ」以下ミドリガメ)はきれいな模様がすでにカワイイのに最近では高価ではありますが「アルビノ」も出回るようになってきてますます人気に拍車がかかりそうです。
 

のんびり屋のイメージは……

カメを飼育していて楽しいな、と思うことは近付いていくと「餌くれ」とおねだりする所でしょうか。特に人馴れしやすいミドリガメなどは大暴れして餌をねだります。一般にカメは「のんびり屋」というイメージがありますが、餌をねだるときの奴らの動きの激しさはそんなイメージを払拭してくれること間違いなしです。

イメージといえば「カメは長寿」というのがあります。長寿の定義が難しいのですが、確かに大切に飼えば普通のペットの中では長生きでしょう。私が幼稚園のときに夜店で買ってきたミドリガメは結局23年間生きました。私事ですが、私が独立したときに実家の両親はそのミドリガメを「私」と思ってかわいがってくれたそうです。こんな風に長い付き合いができるからこそコンパニオンアニマルとして活躍できるわけです。
 

長い付き合いになるからこそ……飼育のポイント!

こんな風に一般の方々に受けそうなカワイサを持ったカメたちの魅力を堪能し、カメと一緒に幸せな生活をしようと思ったらやっぱりしっかりとした勉強と心構えが必要です。
詳しくは別の機会にしますが、カメの飼育をしようと思ったら以下のことがポイントになります。

・大きな飼育スペース
・十分な紫外線
・最後まで付き合う覚悟

実は私はあまり多くのカメを飼育していません。それは上の3つのポイントがネックになっているからなんです。

「大きな飼育スペース」
カメは爬虫類にしては運動量が大きいし、ましてや水棲カメは泳ぎます。また想像以上に大きくなってしまうカメが多いのです。ですから、庭での放し飼いやプールのような大きな水槽での飼育なども大げさな話ではありません。洗面器や小さなプラケースではいつまでも飼えません。

「十分な紫外線」
カメの特徴である甲羅を作るにはカルシウムと紫外線が不可欠です。これが不十分であると健全な成長ができません。日光浴をメインに紫外線灯などを上手に利用する必要があります。

「最後まで付き合う覚悟」
どんな生き物でも当然ですが、一度飼育を始めたら最後まで飼ってあげましょう。カメは長寿であり大きくもなるために「もてあまして」しまい「逃がす」などする方も相変わらず多いようです。生き物を飼うということはその生き物の命に責任を持つことです。自分が、あるいはお子さんが大人になってからも飼育する覚悟がない人はもっと短命な生き物を飼育するべきだと思います。

手間もかかり、まだまだわからないことが多いカメの飼育ですが、愛情を込めて観察を怠らずに飼育を続けていけば、きっとあなたの長い人生のよきパートナーになれる。そんなところがカメの最大の魅力ではないでしょうか。

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※記事内容は執筆時点のものです。最新の内容をご確認ください。
※ペットは、種類や体格(体重、サイズ、成長)などにより個体差があります。記事内容は全ての個体へ一様に当てはまるわけではありません。

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