憧れはSATC? 韓国のテンジャン女とは

スターバックスのコーヒーは味噌女の必携アイテム
スターバックスのコーヒーは味噌女の必携アイテム
2008年夏に映画も公開され、多くの女性から熱狂的な支持を集めたドラマ『セックス・アンド・ザ・シティ』(以下SATC)。オシャレでキュートな4人のニューヨーカーの生活に憧れた人も多いだろう。

もちろんブームは日本だけではない。日本より一足先に映画が公開された韓国でもその人気は高く、主人公が愛用するマノロ・ブラニクなどの高級靴ブランドも今では広く知られている。

ところで韓国では、2~3年前から「テンジャン女」(テンジャンニョ)という言葉をよく耳にする。テンジャンとは韓国味噌のこと、つまり日本語に訳すと「味噌女」。ブランド志向で見栄っぱりの女性を揶揄する言葉なのだが、SATCがその遠因といわれることが多い。彼女たちは高級バッグを提げ、スターバックスなどの流行のコーヒーショップに通う。

テンジャン女は今……

しかし、変化の激しい韓国。テンジャン女は健在なのか? そこで先日、一年ぶりにソウルを訪れてみたところ、オシャレなカフェやレストランが増えていて驚いた。夜9時過ぎだというのに、ソウル一の繁華街である明洞(ミョンドン)のカフェはどこも賑わっている。その多くは若い女性だ。一過性のブームというより、むしろその勢いは増幅し、ひとつのスタイルとして定着している感さえあった。

とはいえ、5,000ウォン(約350円/2009年1月6日現在)もあれば、がっつりチゲ(鍋)も食べられる韓国の物価を考えると、一杯で5,000ウォン前後のコーヒーはかなり高い。韓国在住の日本人いわく、「ランチを抜いてでも、オシャレなカフェに行こうとする人も多い」のだという。

コーヒー、ブランチ、ワインもブーム

しかしこうした傾向は、もはやテンジャン女の専売特許とはいえないかもしれない。韓国では昨年一年で飲まれたスターバックスのコーヒーは約4,000万杯と、国民数およそ4,600万人に届く勢い。一昔前までインスタントコーヒーが主流であったソウルでも、いまは自家焙煎の店が急増中。コーヒー店を舞台にしたドラマ『コーヒープリンス1号店』の人気もあって、美味しいコーヒーを求める人が増えた。

最近ではブランチも男女問わず人気がある。ブランチといえば、SATCのガールズトーク場としてもおなじみだ。ワインブームも続いており、デパートのワインフェアはいつでも大盛況。ワインブームの火付け役は、日本のマンガ『神の雫』である。

ちなみに近ごろでは、テンジャン女を超える流行語として「新商女」(シンサンニョ)なるものも登場。新商品好きでトレンドに敏感な女性を指す言葉なのだが、韓国歌手のソ・イニョンさんがその代表格といわれる。

時代とともに、さまざまな言葉で表現される韓国の女性たち。だがグルメ志向に関していえば、女性のみならず韓国人全体として高まっているようだ。


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