世界中で愛されているチョコレートですが、数々の名立たるショコラティエ(チョコレート屋さん)を生んだチョコレート大国といえば、ベルギー。そこでバレンタインを目前にひかえた今回は、ベルギーのチョコレート特集。日本でもおなじみのブランドから、現地でしか食べられない人気の味まで、厳選5店をご紹介します。
ベルギーの定番「プラリネ」を造ったNeuhause(ノイハウス)
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ベルギーでも高級チョコレートとしてのブランドイメージが定着(C)Neuhause |
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仕切りがなく、たくさん詰められるパロタン箱。いまやベルギーショコラティエの定番アイテム(C)Neuhause |
ベルギーのチョコレートといえば、シンプルな板チョコではなく、中にナッツやクリームなどを詰めた「プラリネ」と呼ばれるものが定番。実はそのプラリネをベルギーで初めて造ったのが、
ノイハウス(Neuhaus)3代目のジャン・ノイハウス氏。1912年のことです。さらにプラリネを入れるための「バロタン」と呼ばれる箱を発明したのも彼。まさに現代のベルギーチョコレートの基礎をつくったブランドといっても、過言ではないでしょう。
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創業150周年を機にブランドカラーやパッケージを一新(C)Neuhause |
ノイハウスは1857年創業の老舗。もともとはブリュッセルで薬屋さんとお菓子屋さんを営んでいましたが、徐々にチョコレートにシフト。1895年にはチョコレートの専門店を開業しました。現在ではギャラリーサンチュベールの本店含めてブリュッセルだけでも8店。世界各地に店舗を展開し、日本には銀座本店・玉川高島屋店のほか、この2/2にアトレ目黒店がオープンしています。
カカオバター以外の油脂はいっさい使わずに、厳選された原料と独自のレシピを用いた伝統の味は、ベルギー王室も御用達。サタンやメフィストなど、表面に「N」のマークをかたどったヘーゼルナッツ入りのプラリネのほか、バニラやコーヒーのフレッシュクリームを包んだスペシャリテ(カプリスやタンタシオン)が有名です。
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