秘密のレシピで作るポルトガル家庭菓子 

パスティス・デ・ベレン

毎日1万5,000個売れるというパスティス・デ・ベレン(パスティス・デ・ナタ)

パスティス・デ・ベレン

パスティス・デ・ベレン。青と白の外観がかわいらしい店の外はいつもお客さんがズラリ

いまや日本でもポピュラーになったエッグタルトはポルトガルのパスティス・デ・ナタがルーツといわれます。パイ生地のなかにカスタードクリームを詰めて、表面に焦げ目が付くくらいに焼いたお菓子で、ほどよい甘さとサクッとした歯ごたえがたまりません。

エッグタルトは、このパスティス・デ・ナタが、ポルトガルからポルトガル領であったマカオに伝わり、さらに香港や台湾、そして日本へと広まったという説が有力。広まる過程で少しずつアレンジが加わり、現在では種類もさまざま。焦げ目のついていないものもあれば、バターのかわりにマーガリンを使った生地もあり。中国点心の蛋達(タンター)も似ていますが、こちらは生地にバターではなくラードを使います。

 

秘密のレシピを守り続けるパスティス・デ・ベレン 

パスティス・デ・ベレン

スタッフ総勢40人がクリームと生地を合わせて完成させる

パスティス・デ・ナタは、ポルトガルならどこでも食べられる庶民のおやつ。リスボンのベレン地区にあるジェロニモス修道院で生まれたといわれています。そのジェロニモス修道院のすぐ横にあり、ポルトガルで一番おいしいパスティス・デ・ナタが食べられると有名なのが、Pastéis de Belém(パスティス・デ・ベレン)。1837年創業で元祖といわれる老舗。でも実は、この店ではパスティス・デ・ナタを売っていません。店名と同じ、パスティス・デ・ベレンという名で売っているんです。お店の人は、「確かにパスティス・デ・ナタと見た目は似ているけれどだけど別物。食べれば違いがわかるはず」といいます。

そこまでこだわるのは、秘密のレシピによって独自の味を守り続けているから。とろけるようなクリームとパリっとした生地は、巷のパスティス・デ・ナタとは、確かにひと味もふた味も違います。しかもそのレシピ、現在3人いるシェフしか知らないのだそう。毎日3人のシェフが秘密の部屋(Oficina do Segredo)に集まって、クリームと生地を作っているそうです。できあがったクリームと生地は部屋の外に運ばれ、約40人のスタッフが手作業で完成させています。

 

1日に1万5,000個売れるパスティス・デ・ベレン 

パスティス・デ・ベレン

奥のカフェ。気軽なムードが心地いい

店はいつも大賑わいです。開店直後は比較的空いていますが、基本的に並ぶのは必至。カフェも併設されていますが、特に休日の午後など席の確保が難しいときも。周りには芝生の広場などもあるので、天気がよければテイクアウトもオススメです。

粉糖とシナモンはお好みでどうぞ。クリームの甘さが控えめなので、個人的には粉糖をたっぷり振りかけて食べるのがお気に入り。ビッカ(エスプレッソのこと)と味わうのが定番です。

Pastéis de Belém
• 所在地:Rua de Belém nº 84 a 92, 1300-085 Lisboa, Portugal
• 交通・アクセス:市電15番、Mosteiro dos Jerónimosから徒歩3分
• TEL:21-3637423
• 時間:夏季(6/1~9/30)は8:00~24:00、冬季(10/1~5/31)は8:00~23:00、無休
• 予算:1,000円以内(カフェを利用した場合)

 

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