ヨーロッパで一番人気の春の味
食べ慣れたグリーンアスパラガスとは食感も太さも違うホワイトアスパラガス |
違いは栽培方法によるもの。ホワイトアスパラガスは太陽の光が当たらないように土を盛って育てるのに対して、グリーンアスパラガスは太陽の光をいっぱいに浴びて育てます。グリーンアスパラガスが硬くシャキシャキしているのに対して、ホワイトアスパガラスはやわらかく繊細な歯ざわりが特徴です。
フランスとイタリアが2大産地ですが、ベルギー、ドイツなどヨーロッパの広い地域で食べられています。旬は4月下旬から6月頃まで。この時期は、市場にたくさんのホワイトアスパラガスが並び、多くのレストランでアスパラガスを使った料理がメニューに加わるので、旅行者でも気軽に楽しめます。
「シンプル イズ ベスト!」な各国のメニュー
熱々のうちに食べれば美味しさ倍増のフランドル風アスパラガス |
フランスやドイツでは、ビネグレットソース(フレンチドレッシング)やオランデーズソース(卵黄と溶かしパターの温かいソース)をかけて食べるのが人気です。イタリアでは、さすがお国柄でパスタやリゾットに使われることもあります。ベルギーでは、フランドル風という固ゆで卵と溶かしバターのソースをかけたものが主流。またレストランにはサラダにしたり、スープやグラタンにしたりと、ちょっと凝ったメニューも並びます。
現地の言葉で、アスパラガスをなんというか覚えておくと、メニューにあるか訊いてみることもできるので便利。今の時期なら、単語をいうだけでもすぐにピンときてくれるはずです。
・Asperges(アスペルジュ / フランス語)
例:Asperges à la flamande フランドル風アスパラガス(ベルギー)
・Spargel(シュパーゲル / ドイツ語)
例:Spargel mit zerlassener Butter アスパラガス溶かしパター添え(ドイツ)
・Asparago(アスパーラゴ / イタリア語)
例:Asparago di Ravioli アスパラガスのラビオリ(イタリア)
次のページでは、ホワイトアスパラガスを楽しめるレストランをご紹介します。