大地溝帯と死海の誕生

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死海東岸
ヨルダン側、死海東岸の風景。ヨルダン側にもビーチはあるが、どちらかというとイスラエル側に大型のビーチ・リゾートが多い。©牧哲雄


大地溝帯
死海周辺には大地溝帯の北端となる深い渓谷が広がっている。©牧哲雄
死海は大地溝帯の北端だと言われている。大地溝帯とは、タンザニアのキリマンジャロやケニアのケニア山、紅海を通って死海へ抜ける、アフリカ大陸の東側を縦断する巨大な渓谷だ。

この渓谷は1,000万年ほど前から形成されはじめ、いまもアフリカ大陸を東西に分けつつある。このままいけば、将来この大地溝帯を境にアフリカ大陸は東西に分裂するとも言われている。

これによってできた渓谷のひとつが死海周辺の山々だ。それまで海底にあった土地が隆起して陸となり、それを大地溝帯が東西に引き裂いて低地ができた。

もともとマグマの活動が盛んだった大地溝帯。そのため死海の周囲には温泉がよく湧き出し、ヨルダン側でもイスラエル側でもあちらこちらで温泉につかることができる。マグマの層は豊富なミネラル分を陸上に供給し、死海に多量の成分を流し込む。