世界遺産/未来の世界遺産

未来の世界遺産6 生死の境・聖地ベナレス(9ページ目)

三島由紀夫、遠藤周作、沢木耕太郎はじめ世界中の作家に影響を与えた生と死の街ベナレス(バラナシ)。旅人に「世界でもっとも衝撃的だった場所は?」と尋ねると必ず1位にあがるインドの永遠の聖地へご案内!

長谷川 大

執筆者:長谷川 大

世界遺産ガイド

ベナレス(バラナシ)への道 エアー&ツアー情報

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ベナレスの朝日
不浄の地としてまったく未開発の対岸から今日も一日が生まれいずる。©牧哲雄


インドの玄関口はいくつかあるが、成田からJALやエア・インディアの直行便があり、多数の世界遺産を訪ねられるデリーinがオススメ。デリーとコルカタ(カルカッタ)のオープン・ジョーもいいだろう。格安航空券で6万円前後から。

ツアーは7日間10万円前後から。デリーには「デリーのフマユーン廟」「デリーのクトゥブ・ミナールとその建造物群」「レッド・フォート建造物群」という3つの世界遺産があり、デリーから電車で4時間ほどのアグラには「アグラ城塞」「タージ・マハル」、さらにアグラから日帰り圏に「ケオラデオ国立公園」「ファテープル・シークリー」という世界遺産がある。ツアーはこのいくつかを回るものが一般的だ。

国内移動については、ベナレスはデリーあるいはコルカタから電車で12~16時間、アグラから9~11時間前後。特にローカル線は出発時間もかかる時間もきわめて不安定なので、なるべく高価な特急等を使いたい。

ベナレスから8kmほどの地サールナートは仏陀がはじめて説法を行った場所で、インドの世界遺産暫定リストに記載されている。また、ベナレスから電車かバスで4~5時間の場所に、仏陀が悟りを開いたという仏陀の菩提樹やマハーボディーがあり、こちらは「ブッダガヤの大菩提寺」として世界遺産に登録されている。この辺りはヒンドゥー教の聖地であると同時に、世界中の仏教僧が集まる仏教の聖地でもある。

ベナレス(バラナシ)のベスト・シーズン

辛いのは酷暑と雨季で、もっとも暑いのが4~6月、雨季が6~9月。夏の平均最高気温は40度を超え、夜も30度を超える熱帯夜となる。乾季である冬でも平均最高気温は25度前後だが、平均最低気温は10度を切るので服装には気をつけよう。

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