アクロティリ遺跡とアトランティス大陸の伝説
青と白からなる美しい街並み。段々になっているので、どこからでも海が見下ろせる。 |
大噴火のあった紀元前15~17世紀、クレタ島、ミコノス島、ロードス島をはじめとするキクラデス諸島には、エーゲ文明と呼ばれる高度な文化が栄えていた。
サントリーニ島にもクレタ文明の影響を強く受けた街が展開していたが、この大噴火により街のほとんどが消滅。一部は数十mの火山灰に埋もれ、「エーゲ海のポンペイ」と言われるアクロティリ遺跡にその痕跡を見ることができる。
サントリーニ島は、ゼウスに沈められたと言われるアトランティス大陸の一部だったのではないかという説がある。アトランティス文明は当時最強最先端で、世界をも征服せんばかりだったが、それが地震と洪水によって突如水没したという。クレタ文明は当時もっとも進んでいた文化のひとつだし、それが吹き飛んで水没したということで、伝説のモデルだったのではないかというわけだ。
神話に属する話なので真偽はわからない。ただ、サントリーニ島の噴火がこれらの伝説に影響を与えた可能性は十分にある。
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