ボリビアの暫定遺産、プラカヨの産業遺産地区
薄っすらと水をたたえたウユニ塩湖。©牧哲雄 ※写真はクリックで拡大 |
ウユニの町からわずか20kmの場所にプラカヨと呼ばれる町がある。かつて銀の産出量がチリのポトシ銀山につぐ南米2位を記録した鉱山都市だ。いち早く蒸気機関を導入し、鉄道を整備したり、織物業を機械化するなど、南米最先端を誇った工業都市でもある。
ウユニ塩湖近くの温泉にて。これも標高4,000~5,000mの地点にある
SLの中には映画『明日に向って撃て!』で有名な強盗ブッチ・キャシディとサンダンス・キッドが盗んだものもある。彼らはここの鉱山の給料袋を盗んだと言われている。
ウユニ塩湖からチリのアタカマ砂漠への旅路
ウユニの町の人々。アンデスに住む女性はみな写真のような帽子をかぶっている。©牧哲雄 ※写真はクリックで拡大 |
ウユニ塩湖からアンデス山脈を越えてチリに入ると待っているのがアタカマ砂漠だ。ウユニ塩湖からの続きだけに、温泉や間欠泉、ラグーナ(湖)など、ウユニ塩湖と同等の奇観が広がっている。
アタカマ砂漠は世界でもっとも乾燥している土地のひとつで、空気も澄んでいることから多くの天文台が設置されていることで有名だ。また、最近ではナスカやパルパのような地上絵も大量に見つかっている。1万年前からの遺跡も残されており、特にサン・ペドロはチリの世界遺産暫定リストに記載されている。
1か月くらいかかる旅になるが、リマ~ナスカ~クスコ(マチュピチュ)~チチカカ湖~ティワナク~ラパス~ウユニ~アタカマと抜けるルートは、南米でイチ押しの旅先だ。
乾燥した大地に広がる塩の結晶。©牧哲雄 ※写真はクリックで拡大 |
名称:プラカヨの産業遺産地区(暫定遺産)
Pulacayo, Industrial Heritage Site
国名:ボリビア共和国
暫定遺産登録年と登録:2003年、文化遺産(iii)(iv)(vi)
<前のページへ |