秋ならではの彼岸花の名所、巾着田へ

「暑さ寒さも彼岸まで」の言葉があるように、日が過ぎるごとに暑さが和らいでいく9月。彼岸の頃に咲く彼岸花は、曼珠沙華(まんじゅしゃげ)とも呼ばれ、独特の形をした真っ赤な花が咲くことでも知られています。この彼岸花が群生して咲く場所が、都内から電車で1時間ほど揺られた所にあるのをご存じでしょうか。

今回は、埼玉県日高市にある彼岸花(曼珠沙華)の名所、巾着田(きんちゃくだ)をご紹介します。


 

妖艶な赤い彼岸花が一面に咲き誇ります!

巾着田の彼岸花(1)

真っ赤に咲き誇る巾着田の彼岸花。日本最大級の彼岸花の群生地です(2013年9月28日撮影)

巾着田Yahoo! 地図情報)は、埼玉県南西部に位置する日高市にあります。
 

巾着田の案内図

巾着田の案内図。巾着の形と彼岸花の咲く場所が一目でわかります(2015年9月18日撮影)

日高市内を流れている荒川水系の高麗川(こまがわ)は、西武鉄道 高麗(こま)駅の近くで大きくカーブを描いています。近くの山から見るとちょうど和装で小物を入れるのに使う巾着のような形をしていたことから、巾着田の名前が付けられたとのこと。地図を見てみると巾着田の形がはっきりとわかりますね。
 

巾着田の彼岸花(2)

川岸に沿って、彼岸花が艶やかに咲き誇ります(2015年9月18日撮影)

普段は河原でのバーベキューやキャンプでにぎわう巾着田ですが、秋の彼岸の時期だけは風景が一変。川岸に沿って真っ赤な彼岸花の群生地があり、妖艶ともいうべき赤い花で巾着の袋にあたる川岸がぐるっと覆われます。
 

巾着田の彼岸花(3)

高麗川にかかるドレミファ橋の対岸から彼岸花が咲くスペースを望みます。川岸が真っ赤に染まるさまがよくわかります(2013年9月28日撮影)

この美しい風景を求めて、たくさんの観光客が訪れるようになったことから、彼岸花が咲くエリアが「巾着田曼珠沙華公園」として整備されました。
 

巾着田の彼岸花(4)

彼岸花の咲いているスペースを縫うように遊歩道があり、ゆっくり散策できます。時折見られる白い彼岸花が赤を引き立てますね(2013年9月28日撮影)

巾着田にあった彼岸花の説明板によると、彼岸花は種ではなく球根から花を咲かせるタイプの花なので、群生するためには球根が一定の場所に集まらなければならないとのこと。

上流から流れてきた球根が川の流れに乗って巾着田に行き着いたなど諸説あるようですが、長い時間をかけて自然が作り出した彼岸花の群生地としては、日本最大級の広さなので見応え十分です。
 

巾着田の彼岸花(5)

対岸へ渡るあいあい橋の下に咲く彼岸花。まさに赤いじゅうたんのようです(2013年9月28日撮影)

例年は秋の彼岸にあわせて花が開花し、9月中旬から下旬が見頃になります。エリア全体で一気に花が咲く訳ではなく、早咲きと遅咲きのエリアに分かれて花が咲きますので、巾着田のWebサイトで開花情報を確認しておくと良いでしょう。
 


 

コスモスも彩りを添えてくれます!

巾着田のコスモス(1)

巾着田の袋の中にあたる部分に現れるコスモス畑(2005年9月25日撮影)

秋の巾着田のもう一つの楽しみがコスモス。彼岸花より若干見頃が遅く、9月下旬から10月上旬が見頃となります。

巾着田のコスモス(2)

コスモス畑の向こうに茅葺きの水車小屋を望む風景(2005年9月25日撮影)

コスモスの開花タイミングが良ければ、彼岸花とコスモスの群生を同時に楽しむことも可能です。コスモスの開花状況も彼岸花と同様に巾着田のWebサイトで確認することができます。

また彼岸花やコスモスを楽しんだ後は、巾着田曼珠沙華公園の中にある売店スペースに立ち寄ってみましょう。日高市内の著名なお店が軒を並べて出店していますので、地元ならではの物を買い求めるのも楽しいですね。



さて、彼岸花(曼珠沙華)とコスモスが楽しめる日高の巾着田、いかがでしたか? 都内から1時間ほどで行ける場所ですので、開花した時期を狙って、ふらりと出かけてみて下さい。

 

日高・巾着田へのアクセス

巾着田へのアクセスに便利な西武鉄道

巾着田の最寄り駅は、西武鉄道 池袋線 高麗(こま)駅。
彼岸花の開花時期にあわせて、特急「ちちぶ」の一部列車が高麗駅に臨時停車します。

地図:Yahoo! 地図情報

<鉄道>
JR東日本 山手線・埼京線 池袋駅から西武池袋線に乗車し、飯能(はんのう)乗り替え、高麗(こま)駅下車。池袋から高麗までは約1時間。
高麗駅から巾着田までは、徒歩15分。
横浜、渋谷方面からは、東京メトロ副都心線+西武線直通の電車(毎日運行)や、座席指定列車「S-TRAIN」(有料、土曜休日のみ運行)で飯能まで乗り換えなしで行くことができます。

なお、彼岸花(曼珠沙華)の開花時期に合わせて、普段は特急の止まらない高麗駅に池袋からの西武線特急「ちちぶ」の一部列車が臨時停車します。
この他にJR東日本 八高線・川越線 高麗川(こまがわ)駅から国際興業バス 高麗駅経由飯能駅行きに乗車し、巾着田バス停下車。

<車>
関越自動車道 鶴ヶ島インターチェンジ、圏央道 圏央鶴ヶ島インターチェンジから国道407号線、県道を経由して巾着田へ。
もしくは圏央道 狭山日高インターチェンジから県道で高麗川を経由して巾着田へ。
駐車場は、巾着田の彼岸花が咲くエリアに隣接してあります。また休日には、巾着田の前を通る県道沿いの小学校校庭を開放して臨時駐車場が設けられることもあります。
なお、巾着田の前を通る県道は片道1車線しかなく、彼岸花の開花時期は車が集中して両方向とも大変混雑しますので、時間に余裕を持ってお出かけ下さい。

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「秋の名所」に、「名所・旧跡」ガイドで秋に楽しめる名所・旧跡を紹介した記事の一覧をまとめてあります。
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