生薬と同じ植物サプリ
前のページでは、使用する部分も機能も生薬と同じサプリ成分を紹介しました。漢方やサプリに詳しい方の中には、「他にも聞いたことあるわよ!」と思った方もいるのでは?実は、生薬と思われているけど、民間薬であったり、同じ植物だけど違う部分を使っているといったサプリメントもあるのです。生薬とサプリメントで使用している部位が違う代表的なものが、イチョウ(銀杏)やトチュウ(杜仲)です。
■イチョウ
使う場所によって効果が違うのです |
サプリメント:葉の抽出物が使われ、血流改善のために使われる。
生薬:
生薬としては実(ぎんなん)が使われ、風邪や喘息などの咳止めとして処方されます。収れん作用があるので、おりものや頻尿、子どもの夜尿症にも使われたりする。
■杜仲
サプリメント:杜仲茶として、葉を煎じた飲料になっています。杜仲葉配糖体が血圧の上昇を抑えるなどの効果が確認されていて、特定保健用食品に認定されている製品もある。
生薬:
生薬としては樹皮が使われ、サプリメントとして使われる葉の部分より強い作用を持っている。(薬の扱いになります)
膝や腰などの疲労感を和らげたり、滋養強壮のために用いられます。「固経安胎」(こけいあんたい)といって、習慣性流産や、胎動不安の場合にも処方される。
色々な生薬サプリを紹介しましたが、体の状態を診断して処方される漢方と違い、サプリメントは自己判断で使用している場合がほとんどです。漢方も体質に合わない処方では効果がなかったり副作用が生じたりすることもあるで、生薬由来のサプリメントも同様に、相性などを確認しながら利用したいですね。
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