美容サプリメント/基礎栄養サプリメント

ナトリウムは味方?悪者?(2ページ目)

「塩分の摂りすぎは高血圧の原因の一つ」なんて、悪者扱いされることもあるナトリウム。でも、私達が生きていくのに欠かせない成分なのです。ナトリウムの大切な働きとは?どうして悪者扱いされるの?を解説します。

小浦 ゆきえ

執筆者:小浦 ゆきえ

ダイエット食品・サプリガイド

ナトリウムを多く含む食材

食塩
味付けには欠かせない塩ですが…
ナトリウムが多い食材と言えば塩。塩は塩化ナトリウムというナトリウムと塩素の化合物。工業的に作られた純粋な塩の場合、塩の重さの約40%がナトリウムなのです。海の水から作られた塩の場合、その他のミネラルも含まれているので多少割合は下がりますが、それでも重さの30%以上はナトリウムが含まれています。
食べ物を口に含んで、「塩味」を感じる食品にはナトリウムが多く含まれている傾向があります。他の栄養素は積極的に摂ることを心掛けたいのですが、ナトリウムに関しては、普段の生活で過剰になりやすい栄養素。できるだけ摂り過ぎない食生活を心掛けましょう。簡単に気をつけるポイントは、食品の成分表示をチェックすることです。ナトリウムは含有量表示が義務付けられているので、量り売りの製品以外はカロリーなどと一緒に表示されています。同じ食材でも、製品によって量が違うので、売り場で見比べてみましょう。

甘い味付けの料理や、スポーツ飲料や、菓子など、甘しょっぱい食品は気付かないうちに塩分を摂ってしまう原因になりやすいので、注意が必要です。普段から濃い味付けに慣れないよう、素材の本来の味を楽しめる薄味の食事がおすすめですよ。

サプリとしてのナトリウム

一日のナトリウム摂取基準(2~40代成人・食塩換算)
  男性 女性 授乳期
推定平均必要量 1.5g 1.5g 1.5g
目標量 10g未満 8g未満 8g未満
上限量 - - - - - -
平均摂取量 11.4~11.9g 9.5~10.4g - -
※摂取カロリーの測定が可能な場合、目標量は4.5g/1,000kcal未満。
まず、現在の日本人の塩分摂取量の平均は、目標量より高くなってしまっています。年代別に見ると、年代が上がるにつれて多くなる傾向が見られます。これは、舌(味覚)が慣れて、だんだん濃い味になってしまうからかもしれません。ただ、70代以上の塩分摂取量は4~50台に比べて低くなっていました。原因は、食が細くなった・高血圧を気にして食事制限をしている・薄味を好む人が長生きしてるなど色々推測できますが、今のところはっきりした理由を説明できるデータはとられていないようです。

サプリメントとしてわざわざナトリウムを添加しているものはありません。(使用する材料中に含まれているナトリウムが成分として表示されることはあります。)ナトリウムの摂りすぎは、体内のカリウムを減らしてしまう原因にもなるので、逆に、ナトリウムの摂り過ぎを防ぐような製品が販売されているのです。
一般の食品の中にも「塩分控えめ」の表示を見ることがあると思いますが、ナトリウム控えめの食塩(塩化カリウム添加)まで出てきています。この他にも、酢やスパイスを上手に活用することで塩分を控えても美味しい料理を作ることができます。

美味しい食事を長く食べ続けるためにも、毎日の食事でちょっとした工夫をしてみましょう。


【関連リンク】
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※個人の体質、また、誤った方法による実践に起因して肌荒れや不調を引き起こす場合があります。実践の際には、必ず自身の体質及び健康状態を十分に考慮し、正しい方法で行ってください。また、全ての方への有効性を保証するものではありません。

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