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“鉄”こそが美味の秘訣 男の“黒光り”キッチン構築術(4ページ目)

男ならダッチオーブン。アウトドアのみならず、日々の料理でもダッチオーブンを大活用し、黒光りするキャストアイアン・キッチンを構築する技をお教えします。奥さんに嫌われない台所利用術も同時公開です!

土屋 敦

執筆者:土屋 敦

男の料理ガイド

ダッチオーブン・鋳鉄鍋でご飯を炊く

サービングポットでご飯を炊く
水の量に注意! 2合までならサービングポットがちょうどよいサイズ
そう、ご飯です! 鋳鉄鍋で炊くご飯はとてもおいしいです。私はもう10年近くご飯は土鍋で炊いてきましたが昨年から鋳鉄鍋に乗り換えました。
若干コツが必要ですが、食味は土鍋ご飯より上だと思います。

◆鋳鉄鍋でご飯を炊くコツ

1.水の量を正確に測る
2.炊き上がったら鍋とフタの間に必ず布巾を挟み、しっかり蒸らす


まず、水の量ですが、土鍋の場合より若干少なめがいいようです。鋳鉄鍋の種類やひとつひとつの鍋の癖によって違いがありますのでここでは数字は挙げられませんが、「米と同量+α」ぐらいの水で試してみて、その具合を見て、少しずつ増減して何度か炊き、ちょうどよい分量を把握するようにします。
ちょうどよい分量が決まったら、計量カップに印を付けるなどしておけば良いでしょう。

炊き方ですが、まず洗った米は30分ほど置いて、水分を浸透させます。
続いて、鍋に米と水を入れて強火にかけ、噴いたら弱火にし、10分経ったらフタと鍋の間に布巾を挟んで火を止めてます。
10分間蒸らしてできあがりです。

土鍋と違ってふたの密閉力が大きく、さらには蓋の裏の突起から水滴が落ちる仕組みの鍋もあるので(こちらを参照のこと)、布巾を挟まないとご飯がべちゃべちゃになります。
しかし、上記のポイントさえ守れば、本当においしいご飯が味わえますよ!

尚、ダッチオーブンの場合、余ったお米を鍋の中に放置しておくことはできません(ご飯だけでなく、水気の多い残り物を鍋の中に放置しておくことは禁物です)。錆びが出ます。

また、強い味の料理を作った後は、その味の香りがご飯に移ってしまう可能性があります。まだ鍋が新しいときだと鉄の味が移ることもあるようですのでご注意下さい。

ご飯にはホーローやエナメル加工の鋳鉄鍋や、使い込んで油膜がしっかりできたダッチオーブンを使ったほうがよいでしょう。

その他の鋳鉄クックウェアを活用する



グリルパン
グリルパン
ラムのTボーンステーキを焼く
鋳鉄の調理道具は、ダッチオーブンやホーロー鋳鉄鍋ばかりではありません。 例えば写真のグリルパン。かなり荒い作りで、洗うのも大変なのですが、分厚い鋳鉄がしっかり温度を保持して肉がとても美味しく焼けます。


ボールを被せる
途中でボールを被せます
焼き方ですが、とにかく強火で煙が出るまで熱して(放熱してキッチン中が暑くなるぐらいです)、牛肉やラムを焼くと大変美味。途中で上からハーブやニンニク、エシャロットのみじん切りを載せ、ボールをパカッと被せて焼いてもいいですね。

シシトウやアスパラ、ズッキーニなどの野菜を焼いてもおいしいです。


>このグリルパンはこちらのネットショップ「斉藤森魚商店」で買いました


スキレット

鋳鉄製のフライパンであるスキレットも定番の鋳鉄クックウェアの一つでしょう。これも素材を入れても温度があまり下がらないので、肉などを焼くのに向いています。
また、焼餃子を作ると、皮がパリッと仕上がりますよ。

◆スキレットのレシピ
焼餃子   ラム肉のロースト
鉄鍋餃子   骨付きラム肉のロースト


その他鋳鉄の鍋と言えば、ジンギスカン鍋やすき焼き鍋などもあります。 鍋の名前にとらわれず活用すると料理の幅が広がります。

例えばすき焼き鍋。 玉ネギやジャガイモ、トマトなどを敷いて、上に塩をすり込んだ肉の塊をどーんと載せてオーブン焼きにし、そのまま供せば立派なパーティ料理になります。

こんなふうに鋳鉄の特徴をよく知って、さまざまな料理生かしたいものです。

>続いてはダッチオーブンの購入法をお教えします


<INDEX>
>ダッチオーブン・鋳鉄鍋の長所と短所
>ダッチオーブン・鋳鉄鍋の基本レシピ
>ダッチオーブン・鋳鉄鍋の保温力を生かしたレシピ
>ダッチオーブン・鋳鉄鍋 使用後にすべきこと
>ダッチオーブン・鋳鉄鍋でご飯を炊く
>その他の鋳鉄クックウェアとレシピのご紹介
>キッチンで使うダッチオーブン購入の手引き
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