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“鉄”こそが美味の秘訣 男の“黒光り”キッチン構築術

男ならダッチオーブン。アウトドアのみならず、日々の料理でもダッチオーブンを大活用し、黒光りするキャストアイアン・キッチンを構築する技をお教えします。奥さんに嫌われない台所利用術も同時公開です!

土屋 敦

執筆者:土屋 敦

男の料理ガイド

ダッチオーブン・鋳鉄鍋で“ブラックポット”なキッチンを!

黒いキッチン
黒い鍋で飯を炊き、黒い板で肉を焼く
我が家の台所は、“黒い”です。いや、別に汚れているわけじゃなく、“黒い調理道具”に占領されているからです。

「黒」は使い込んだキャスト・アイアン(鋳鉄)の色。ダッチオーブンをはじめとする鋳鉄製の調理道具たちが、日々台所で大活躍しているのです。

鋳鉄製のいわゆる「鋳物」は、高温で溶かした鋳鉄を型に流し込んで固める、というシンプルな手法で作られた、いわば原始的な鍋です。しかし、その鋳鉄ならでは特徴を生かして、他の鍋には難しいような、飛び切りおいしい料理を作ることができるのです。

ダッチオーブンなど
ダッチオーブン・鋳鉄調理道具の数々
他に鋳鉄の鍋、と言えば鋳鉄をホーローで包んだ鍋があります。ル・クルーゼが有名ですが、他にもBRICO、Fontignacなども色鮮やかでおしゃれな鋳鉄鍋を作っています。
私の持っている鋳鉄鍋は、STAUBののココットで、これはカラフルなホーローではなく、エナメル塗りの、やはり黒い鍋です。

>オールアバウト・キッチンサイトの記事『鋳物ホーロー鍋が大ブレーク』にも詳しい説明があります。

ダッチオーブン・鋳鉄鍋の長所と短所

これら鋳鉄鍋の特徴ですが、まず長所としては以下の点が挙げられます

1.保温力がある
2.フタに密閉力があり、蒸気を逃しにくい
3.そのままオーブンに入れられる

加えてダッチオーブンだけの大きな長所は以下の二つです。

1.空焚きできる(ルクルーゼなどは空焚きはしないよう、注意書きがあります)
2.鍋のフタに炭などを載せて鍋をオーブンのようにして使うことができる

逆に鋳鉄鍋の短所は以下の点です。

1.非常に重い
2.意外と脆く、落としたり、急激な温度変化を加えたりすると、割れる


さらにダッチオーブンだけの短所があります。

1.最初にシーズニング(慣らし)が必要
2.錆びやすい
3.他の鋳鉄鍋よりさらに重い

短所さえもが美点に変わるダッチオーブンの世界

シーズニング中
シーズニング前。まずはワックスを落とす
しかし、これらの短所も、「男の料理の愉しみ」という観点から見れば、逆に美点にもなります。

まず、最初にシーズニングという、ワックスを落とし油を塗って焼く、という作業が必要になるのですが、これをすることで、鍋への愛着が湧いてきます。

シーズニングの方法はこちら

「錆びやすさ」も同様で、錆びないようにケアしてやることで鍋を大切に扱うようになる。そして錆びないように、食後速やかに鍋を洗って乾かさないといけないので、必然的に、すぐに台所の後片付けをする習慣が付きます。これなら、奥さんも快くキッチンを使わせてくれるはずです。

そして使い込んでいくうちにダッチオーブンは錆びにくく、また焦げにくくなり、鍋の色は、深い黒へと変化していきます。こうなるとますます鍋に愛着が湧き、大切にするようになるでしょう。そしてその愛着が、料理の愉しみをますます広げてくれるのです。

そうそう、最後の欠点「重さ」についてですが、まず、筋トレになります^^; 
それに「男の料理」っぽいマッチョな気分を味わう、という雰囲気も演出してくれますね……。

まあ正直そんなに重くないほうがよいですが、この重さが保温力を生み出し、料理をおいしくしてくれていると思って我慢しましょう。

では、いよいよ実際にキッチンでダッチオーブンや鋳鉄鍋を使ってみましょう!!

>次ページではキッチンでの実際の使い方と数々のレシピをご紹介します

<INDEX>
>ダッチオーブン・鋳鉄鍋の長所と短所
>ダッチオーブン・鋳鉄鍋の基本レシピ
>ダッチオーブン・鋳鉄鍋の保温力を生かしたレシピ
>ダッチオーブン・鋳鉄鍋・使用後にすべきこと
>ダッチオーブン・鋳鉄鍋でご飯を炊く
>その他の鋳鉄クックウェアとレシピのご紹介
>キッチンで使うダッチオーブン購入の手引き
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