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ほんとに知ってる?定番資格【秘書検定編】(3ページ目)

ビジネスパーソンが身につけたい知識がギッシリの「秘書検定」。秘書を目指す人もそうではない人も、その概要、対策、効果など、「秘書検定」の全てを確認しておきましょう。

いぬかい はづき

執筆者:いぬかい はづき

仕事に活かせる資格ガイド

「秘書検定」資格の効果

学生を中心に、「就職に有利」というイメージが定着している「秘書検定」。合格後、どのくらいの「効果」があるものなのでしょうか?一般的に考えられる「効果」を挙げてみましょう。

■その1:ビジネスパーソンの基礎力アップに効く!
YES-プログラムから探る「求められるスキル・資格」でご紹介した「若年者就職基礎能力」の中にも取り上げられているのが、「文書知識」や「社会人常識」「ビジネスマナー」といったスキル。
「秘書検定」という資格名こそ挙がっていないものの、「秘書検定」で評価される文書作成やファイリング、スケジュール管理、マナー・接遇などの知識は、「秘書」に限らず、広くビジネスパーソンに役立つものですから、「企業が若者に求めるスキル」を証明する資格として捉えることができるでしょう。

しかも一旦社会に出てしまうと、必要だと知りつつも、「今更…」と、あらためて学ぶ機会を得にくいのも、これらの知識の特徴です。こうした知識を体系的に身につけ、ビジネスパーソンとしての基礎力をアップすることができる、これこそ「秘書検定」最大のメリットと言えるでしょう。

■その2:就・転職に効く!ただしアピールに一工夫が必要
前述のとおり「秘書検定」が証明する知識・スキルは、とりわけ事務系のビジネスパーソンにとっての「即戦力」の証し。しかも、面接試験もある準1級以上のレベルであれば、より実務に即したマナー・接遇が評価されたことになります。
また1級合格には、英語力やPCスキルなどを併せ持つことが必要。必然的に、総合的なビジネススキルのアピールが可能となるわけですから、もちろん就・転職にもそれなりの効果を発揮することができます。

ところで、「秘書」という職種には資格は必須ではありません。したがって、「秘書検定」を持っているからと言って即「秘書」になれるかというと、残念ながらそう簡単にはいかないのが実情です。しかし、「秘書検定」=「秘書」というイメージ、実は応募者側だけでなく採用企業側にもあるのです。
こちらが「事務系ビジネススキル」の証明のつもりでアピールした「秘書検定」を、採用企業側が「秘書検定」=「秘書」と思ってしまうケース。
「秘書をやってみませんか?」と誘われるならまだしも、「うちは秘書は必要ないから」「秘書になりたいならうちは無理だよ」とにべも無い企業も少なくありません。
したがって、「秘書検定」をより効果的に活かすなら、アピールの仕方にも一工夫。どのような目的で「秘書検定」を取ったのか、「秘書検定」でどんな知識・スキルが身についたのか、それをどう活かしたいのかを含めたアピールを心がけることで、資格の効果もぐんとアップします。

一方、就・転職サイトなどのフリーワード検索を使って関連の求人を検索してみると、少ないながら「秘書検定」での求人がヒット。「秘書」求人ともなれば、更にその数は増え、未経験可の求人もちらほら見受けられます。

■その3:派遣社員の時給アップに効く!
業務内容の違いが、ダイレクトに時給に反映されるのが派遣業務の特徴。今回のテーマである「秘書」は、一般事務や営業事務と比べると、時給にして約100円から150円も高時給が一般的です。
また、「即戦力」が求められ、スキル重視の傾向がさらに顕著な派遣業務では、スキルの客観的な評価が大きな決め手。そのため、必須資格を指定してくる企業も多く、同じような経験であれば、その経験・スキルを的確に評価する資格は、無いより有る方が断然仕事に結びつきやすくなるのです。その効果は、もちろん時給にも直結。

さて、「秘書」の場合の必須資格というと「秘書検定」……ではなくて、実は目に付くのが英語スキルやWord、Excel、PowerPointなどのPCスキル。これらは言うならば、「秘書検定」で証明される秘書としての基礎スキルにプラスαで求められるものと言えるでしょう。もちろん実務経験が重視されるのは一般的な転職活動と同様ですが、1級レベルであれば、総合力で経験に並ぶ可能性も出てきます。



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