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クリスマスと香り(2ページ目)

イエス・キリストの誕生日とされているクリスマス。そのクリスマスにゆかりのあるエッセンシャルオイルのお話です。

中野 智美

執筆者:中野 智美

アロマテラピーガイド

乳香も没薬も、カンラン科の植物です。今でも寺院などには、お香が焚かれていますが、古代でも香りは、神聖な宗教行事に欠かせないものでした。『ホリスティックアロマテラピー』(ロバート・ティスランド著)によると、古代エジプトでは、これら乳香や没薬に火をつけ、香りを焚きしめ神に祈りを捧げたようです。病気の原因は悪霊と考えられており、それを追い払うために、乳香で病人を燻したとか。また、没薬はミイラを作るのに多用したそうです。遺体の中の主要な器官を取り出した後、腹部に没薬が詰め込まれました。一説によると、没薬の別名のミルラというのは、ミイラの語源となったと言われています。


乳香も没薬も今、エッセンシャルオイルという形で簡単に手に入れることが可能です。乳香のエッセンシャルオイルは、粘膜に対して効果的に作用し、痰をきり、また息切れやせきを鎮める効果が期待できます。肌に対しては、引き締める作用が期待できますので、衰えた肌に有効ではないかとされています。また乳香の香りは、瞑想の助けとなると言われています。こういった理由もあって、宗教儀式に頻繁に用いられたのでしょうか。一方、没薬も、呼吸器系に効果的に作用するため、せきや気管支炎、濃い粘膜が多く出る各種症状に役立つとされています。


そして、このイエスへの贈り物という行為、それがクリスマスプレゼントの由来とされています。何千年も前から珍重されてきた、乳香と没薬。その歴史に思いを馳せながら、香りをくゆらせてみると、何か特別な感じがしてきます。


このクリスマスゆかりのエッセンシャルオイルで、クリスマスを演出してみてはいかがでしょう?香り高い素敵なクリスマスになるかもしれませんね。
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※記事内容は執筆時点のものです。最新の内容をご確認ください。
※個人の体質、また、誤った方法による実践に起因して肌荒れや不調を引き起こす場合があります。実践の際には、必ず自身の体質及び健康状態を十分に考慮し、正しい方法で行ってください。また、全ての方への有効性を保証するものではありません。

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