防犯/個人情報を守る

郵便受けから盗まれるモノ(2ページ目)

年賀状が盗まれた!なんてことがないように、日ごろから自宅の郵便受けにはしっかりとカギをかけておくこと。ときには、あるものが盗まれて、さらなる被害が発生することも。

佐伯 幸子

執筆者:佐伯 幸子

防犯ガイド

不在伝票が盗まれて荷物がなくなる

カギをかけていないところから狙われる
カギをかけていないところから狙われる
平成18年11月に東京・台東区で捕まった25歳・無職の男は、今年の夏ごろから郵便受けをのぞいて「不在伝票」を探して、配達物の入った宅配ボックスを蹴って壊してこじ開けては品物を盗んでいました。60万円相当のカメラ、30万円相当のノートパソコンなどの高額品ばかりを選んで盗んでいたといいます。

「100件はやった」と供述していますが、それだけ「郵便受けのカギをかけていない人」が多いということでしょう。最近は「宅配ボックス」を設置しているマンションなどが増えており、特に、一人暮らしの人は日中荷物を受け取ることができないこと、不在の時でも荷物を受け取れる便利さから利用している人が多いようです。

「不在伝票」は、荷物が届いたことを知らせるだけでなく、品物を入れた宅配ボックスの暗証番号が記されていることもあります。その品物を受け取ることができる…、すなわち品物そのものであるともいえるのです。通信販売だからこそ買うようなもの、店頭で買うのがはばかられるようなものを宅配便で受け取るような場合もあるかもしれません。

値段の安い高いでなく、品物が何であれ、せっかく買った物が見知らぬ誰かに盗まれるなど、許せないことです。それが、「自分が郵便受けのカギをかけていなかったために盗まれた」となると、誰を責めていいのかも分からなくなります。「郵便受けのカギをかけていない」状態は、大切な品物が誰かに簡単に持っていかれてしまう状態なのだと認識しておきましょう。

ストーカーが郵便物をチェックしたりすることもあります。これまで郵便受けのカギをかけるのを面倒がっていたような人は、今日からカギをかける習慣をつけましょう。面倒だといっても、一日に一度程度の動作です。自分の個人情報を守り、届けられる荷物を守るためです。荷物はできる限り、在宅時に届けてもらうように配達時間を指定することです。


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