携帯電話・メールはしない
「携帯電話をかけているふりをしていれば襲われない」という考え方もあるようですが、ふりをするというのはけっこう難しく、それくらいなら実際に通話してしまうでしょう。携帯電話が点滅して通話状態かどうか分かるものです。常々お伝えしているように、携帯電話を持った手の側の視界が悪くなり、耳をふさぐことによって、周囲の音も聞こえにくくなります。通話をしながら歩くことは、それだけでなく自分の情報をばらまきながら歩くことだという危険性もあります。自分に近づく危険、自転車やバイク、車など、またスニーカーなどの足音のしない靴を履いた人物に接近されても気づきにくいのです。メールをすることも、同様の危険があります。通話やメールの相手がいざというときに助けてくれるというわけでもないのですから、歩行中は絶対に避けましょう。
夜道で携帯で通話しながら歩いていて、突然、痴漢に襲われたある女性は、驚いて「ひゃあーー」と持っていた携帯電話が吹っ飛んでしまい、いざ110番通報をしようとしても、手元に携帯電話がなかった…ということでした。
自分の行く手、曲がり角などに不審な車がないか、不審な人はいないか、常に自分の周囲360度の安全確認を怠らないようにしましょう。少しでも不安を感じたら、ひと気のあるほうに戻ることです。(なんだろう。ちょっとイヤだな。でも、自宅はすぐそこだし)と、不安をなかったことにするのではなく、不安は当たるものという認識を持って行動しましょう。
タクシー利用時のポイント
夜間のタクシー利用 |
反面、タクシーのドライバーに不快感や不信感を持つ女性がいることもありますが、これには、乗ったときから「降りるときに領収書をお願いします」言っておくと、乗車したタクシーが特定できるため、ドライバーに自覚を持ってもらうことができるでしょう。領収書を受け取っておくと、万が一の忘れ物や何かあったときにも役立ちます。
領収書を必ずもらうことのほかにも、車内の「エコーカード(後部座席に用意されている意見や苦情を投稿する用紙)」を手に取り、じっくり見て持ち帰るようにするといいでしょう。ドライバーの顔写真、氏名等が記載されている「運転者証」を見て、名前を呼びかけて会話をする、という人もいます。名前を呼ばれることにより、いっそうの自覚を持ってもらうために有効だと思われます。
最近は、子どもが犯罪被害に遭わないようにタクシーを避難場所とする「こども110番」として利用できるようになっているタクシーも多くなりました。こうした防犯意識の高いタクシーなら、何かあった際に救助を要請することもでき、安心でしょう。「こども110番」のステッカーは、後部ドアのすぐ横に貼られています。
最寄り駅からでは近すぎてタクシーに乗るほどではない、という場合は一駅手前で降りて利用するといいでしょう。何らかの被害に遭ってしまったときのことを考えて、安全のために必要な経費=安全経費として、自分を守る費用と思いましょう。
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