防犯/子どもを犯罪から守る

子どもに伝える「車で連れ去り」注意のしかた(2ページ目)

子どもの連れ去りに使われることの多い自動車。「車に注意して」と口で言うことはたやすいことですが、ではどのように気をつけるのか? 子どもにしっかりと伝えられる親でありたいものです。

佐伯 幸子

執筆者:佐伯 幸子

防犯ガイド

佐伯の提案

車からの距離、そして後ろに逃げること
車からの距離、そして後ろに逃げること
■車からは2m以上離れること
止まっている車、接近してくる車からは、少なくとも2メートル以上は離れていなくてはなりません。腕を伸ばしても捕まえられない距離です。これは、実際に車のそばに立ってみて、子どもが車からの距離感を目と体で分かるように確認する作業を親子でやっておくといいでしょう。

■車の後方に逃げること
また、不審な車から逃げるときは追いかけられないように、車の進行方向と逆に、つまり車の後方に向かって走って逃げることも伝えておきましょう。道幅が狭いときはとくに有効です。

いずれも、普段から何度でも子どもに話して、なおかつ親子で一緒に外出する際、車のそばを通るときには、「車からはどれくらい離れているといいのかな?」「もし、ヘンな車が来たら、どっちの方向に逃げるといいの?」といったように、具体的に伝えておきましょう。


最近はスマホや携帯電話に子どもの安全対策機能が搭載されたものも出ています。こうしたツールを使うことができれば望ましいですが、もちろんあくまでも道具であることを忘れてはいけません。またそうしたものを使う余裕がないから不安ということではありません。自宅の場所、学校からの距離、通学時間など児童それぞれに条件が違うのですから、わが子の危険度に合わせて活用を考えるといいでしょう。

なお、子どもの好きなもので誘い込もうというパターンが多く見受けられるようです。お菓子やゲーム、小動物など、わが子の好きなもの、いわば弱点をよく把握しておき、「それをあげると言われたらどうする?」と具体的に話をしておくことが大切です。


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