寒くなると、暖房やお湯を使う機会が増え、電気代やガス代が気になるものです。年金を中心に暮らす方にとって、毎月の支出はできるだけ抑えたいところでしょう。日々の使い方を工夫することに加え、古いエアコンを省エネ性能の高いものに替える方法もあります。ただ、購入費や設置費はまとまった出費になります。
今回は、65歳以上の方などが利用を検討できる自治体の購入支援と、購入前に確認しておきたいポイントをご紹介します。

冬の電力消費で大きな割合を占めるエアコン
資源エネルギー庁によると、冬季の家庭での電力消費が特に多い日の電力使用量は14.2kWhで、内訳の上位は次のとおりです。
・エアコンなど:約32.7%
・冷蔵庫:約14.9%
・給湯:約12.5%
・照明:約9.3%
エアコンなどだけで約3分の1を占めており、暖房の買い替えは冬の節電で注目したいポイントです。また、資源エネルギー庁は、今どきの省エネタイプのエアコンは10年前の製品と比べて約13%の省エネになるとしています。「そろそろ買い替え時だけど……」と考えている方は、省エネ性能や購入費、利用できる補助制度を確認し、買い替えを検討してもよいでしょう。
東京都では、65歳以上の対象エアコン購入を8万円値引き
東京都の「東京ゼロエミポイント」には、購入日に満65歳以上の方や、障害者手帳を持つ方を対象に、エアコン購入を支援する区分があります。対象製品を購入すると、8万ポイント(1ポイント=1円)が付与され、販売価格から値引きされます。
対象は、省エネ性能を示す「多段階評価点」が3.0以上のエアコンです。自分で調べるのが難しければ、販売店で「65歳以上向けの8万円値引き対象になる製品はどれですか」と尋ねると分かりやすいでしょう。
新規購入が対象になるかなど、細かい条件は事業の窓口(コールセンター0120-083-255)で確認すると確実です。なお、コールセンターの受付時間は9:00~17:00(年末年始を除く)です。
●東京都の支援は、2027年3月末まで延長
この高齢者・障害者向け支援の対象期間は、2027年3月31日までとされています。ただし、予算などの状況で変わる可能性もあるため、購入を考えている方は早めに確認しておくと安心です。
利用する際は、この支援に対応する登録販売店で購入し、年齢が確認できる本人確認書類を提示します。申請は販売店が行うため、購入者が後から都へ補助金を申請する方式ではありません。
購入前には、商品代だけでなく、標準工事費、追加工事費、古いエアコンの撤去・処分費も含めた支払総額を確認しましょう。部屋の広さに合った対象製品を選び、家計に合う金額かを確かめることが大切です。
鎌ケ谷市は、対象世帯の購入・設置費を最大10万円補助
千葉県鎌ケ谷市では、2026年10月1日から「高齢者世帯等エアコン購入設置費補助金」の受付が始まっています。
対象となるのは、住民税非課税世帯のうち、年度末までに75歳に達する人、または75歳以上の人を含み、自宅に使用できるエアコンが1台もない世帯などです。生活保護世帯なども対象に含まれます。市内に居住し、市税などの滞納がないことなどの条件もあります。
補助上限は1世帯10万円で、1台・1回限り。エアコン本体のほか、標準設置工事費、家電リサイクル料金、配送費、既存エアコンの撤去・処分費なども対象です。ただし、延長保証料や住宅改修費は対象外です。
この制度は、先に市へ申請し、交付決定通知を受けてから購入・設置する順番です。交付決定前の購入・設置は対象外となります。申請期限は2027年2月26日で、予算がなくなると終了します。
買う前に確認したい、申請の順番と対象費用
同じエアコン支援でも、東京都は購入時の値引き、鎌ケ谷市は購入前の申請と、手続きが異なります。
まず確認したいのは、「自分の世帯が対象か」「いつ申請するか」「どの製品・販売店が対象か」の3点です。あわせて、工事費も補助されるのか、補助金はいつ受け取れるのかを確かめておくと、支払いの準備もしやすいでしょう。
自分の自治体にも、購入支援があるか調べてみよう
今回紹介した制度は、それぞれの地域の住民向けです。ほかの自治体でも、省エネ家電の買い替えや、高齢者世帯のエアコン設置を支援している場合があります。
自治体のホームページで「エアコン補助」「省エネ家電」「高齢者」と検索するほか、市区町村の環境担当や高齢者福祉担当の窓口に問い合わせてみましょう。







