「老後、孤独、お金がない、やることがない」。この4つが重なると、毎日がなんとなく暗く感じられることがあります。でも、年金生活の中でも、穏やかに日々を楽しんでいる人はいます。そうした人たちに共通しているのは、派手な予定を次々に入れるのではなく、身近なものに楽しみを見つけていることです。今回は、日が短くなり、家で過ごす時間が増える季節に、特別な出費を増やさず楽しめる、大人の「暇つぶし」を7つご紹介します。

お金をかけずにできること1:季節の変化を感じる散歩
ただ歩くだけではなく、近所の「変化」を探しながら歩いてみましょう。
色づいていく街路樹、落ち葉の匂い、日ごとに冷たくなる空気。空が澄んで夕暮れが早くなっていく様子や、鳥の鳴き声の変化に気付くのも、この季節ならではの楽しみです。
「今日は昨日と何が違う?」と考えながら歩くと、いつもの道も少し違って見えてきます。
健康のための「運動」を兼ね、季節を感じながら外に出ることは、家の中とは違う刺激があります。近所を歩きながら、小さな変化を見つけるだけでも、お金のかからない暇つぶしになります。
お金をかけずにできること2:図書館で充実の時間を
図書館は、お金をかけずにたくさんの本や雑誌に触れられる場所です。
最新の雑誌をめくるもよし、昔読みたかった小説を探すもよし。新聞を読んだり、地域の資料を眺めたりするのもいいでしょう。
たまにふらっと訪れて、気になった本を一冊選ぶ。それだけでも十分です。
秋冬は家で過ごす時間が増えます。ときどき図書館へ出かけて、静かな場所で過ごす時間をつくってみると、ちょっとした気分転換にもなります。
お金をかけずにできること3:書くことで自分の体験を振り返る
日記と構えると途端に面倒になりますが、思いついたことを数行書くことを日課にしてみましょう。「今日、何を食べた」「昔こんなことがあった」「最近気になっていること」など、頭に浮かんだことをノートに書くだけです。
年末が近づいたら、この1年を振り返るのもおすすめです。楽しかったこと、頑張ったこと、やめたこと。書き出してみると、自分では忘れていた出来事が意外と出てくることがあります。人に見せる文章ではないので、きれいに書く必要もありません。
「今日はこんなことを考えた」と残しておくだけでも、自分の過ごしてきた時間を振り返るきっかけになるでしょう。
お金をかけずにできること4:旬の野菜を使った料理を作ってみる
毎日の食事も、少しだけやり方を変えると暇つぶしになります。
例えば、根菜をコトコト煮込む。だしをとって鍋を作る。大根や白菜の切り方を変えてみる。柑橘があればジャムを作ってみる。いつもなら短時間で済ませる料理を、あえて少し丁寧に作ってみます。
お店に行けば、料理もお菓子も簡単に手に入ります。でも、自分で材料を選び、切って、煮たり焼いたりする時間には、自分で作るからこその面白さがあります。
お金をかけずにできること5:工作気分で防寒対策を
家で過ごす時間が長くなる秋冬は、身の回りの小さな不具合を、自分の手で直してみるのも一案です。すきま風の対策をしたり、障子を張り替えたり、こたつ布団や暖房器具を手入れしたり。壊れてはいないけれど、少しくたびれているものに手を入れてみます。
家事として考えると面倒でも、「ちょっとした工作」と考えると、意外と夢中になれます。
インターネットで調べれば、簡単な補修方法や手入れの仕方も見つかります。大がかりなリフォームでなくても、自分の手で少しずつ家を整えていく過程自体も、楽しみの1つになるでしょう。
お金をかけずにできること6:知らない言葉、気になる言葉を調べる
新聞やチラシ、テレビの字幕、雑誌、街の看板などから、「これってどういう意味?」と思った言葉を探しましょう。
たとえば、新聞に出てくるカタカナのビジネス用語、チラシに載っている聞き慣れない商品名、テレビで耳にした若者言葉、難しい漢字や地名の読み方など。
まずは、メモしておくだけ。気が向いたときにスマートフォンで検索して、「へえ、そういう意味だったんだ」と分かれば、それでおしまい。
1つの言葉から関連する言葉をさらに調べているうちに、いつの間にか時間がたっていることもあります。
お金をかけずにできること7:好きなものの「検定問題」を解いてみる
漢字、世界遺産、動物、妖怪など、世の中にはさまざまなテーマの検定があります。
実際に受験するとなると受験料が必要ですが、まずは過去問や練習問題を探して、解いてみるだけでも楽しめます。
「猫が好きだから、猫に関する問題を解いてみる」「歴史、旅行が好きだから、世界遺産の問題を見てみる」など、自分の好きなものを入り口にすると取り組みやすいでしょう。知らないことが出てきたら調べる。正解したらちょっとうれしい。間違えたら「そうだったのか」と覚える。勉強というより、「好きなものを深掘りする遊び」と考えると、気軽に始められます。
お金をかけずに楽しむには、「自分で楽しみを見つける」ことが鍵!
老後、「何かしなくては」と考えるほど、かえって気持ちが重くなることがあります。でも、楽しみは、どこかへ出かけたり、お金を払ったりしなければ見つからないものではありません。身近なところに目を向けてみると、特別な準備をしなくても楽しめることは意外とあります。
大切なのは、「人から楽しませてもらう」のではなく、今の自分が何に興味を持ち、何をすると心地よいのかを知ること。そして、自分の手や頭を使って、小さな楽しみを見つけていくことです。やることがない日は、「何かをしなければ」と焦るのではなく、「今日は何を見つけよう」と考えてみる。そんな過ごし方なら、いつもの一日にも新しい楽しみが生まれそうです。







