「友達がやっているから」「みんながいいと言っているから」「詳しい人がおすすめしていたから」。そんな理由だけで、お金の使い道や預け先を決めていないでしょうか。
人の意見を参考にすることは悪いことではありません。むしろ、自分では知らなかった情報を知るきっかけになることもあります。ただ、何でも人の意見に従って決めることが続けば、将来「ジリ貧な人」になってしまうかもしれません。
今回は、他人の意見に流されてお金を使ったり、判断を人任せにしたりしないための考え方をご紹介します。

「みんながやっているから」で始める
例えば、友人から「NISAを始めたらいいよ」とすすめられたとします。
「みんなやっているみたいだし、私も始めたほうがいいのかな」と、よく分からないまま始めてしまう人もいるでしょう。
NISAを利用して資産形成をすること自体は、一つの選択肢です。ただし、自分のお金をいつ使う予定なのか、どのくらいの期間運用できるのか、価格が下がったときにどうするのかなどは、人によって異なります。
そこを考えずに始めれば、相場が下落したときに「こんなはずではなかった」と慌ててしまうかもしれません。
「すすめられた」と「自分に必要」は別の話
何を選べばいいのか分からないとき、人からすすめられたものを取り入れることが、よい結果につながる場合もあります。ただし、その人にとってよかったものが、自分にも必要とは限りません。
専門家や詳しい人に相談すれば、自分では知らなかった情報を得られます。しかし、相談することと、判断を丸ごと任せることは違います。
例えば、お金を運用するなら、
・いつ使う予定のお金なのか
・どのくらいの期間、お金を動かさずにいられるのか
・どの程度の値下がりなら受け入れられるのか
・手数料や税金はいくらかかるのか
など、自分自身の事情を確認する必要があります。
これらを一番よく知っているのは、自分です。分からないことは人に聞いていい。でも、「分からないから全部お任せ」にしないことが大切です。
すすめられたら「自分に必要?」と一度考える
他人の意見に流されやすいと感じるなら、何かをすすめられたときに、次のことを考えてみましょう。
・それは自分にとって必要なのか?
・誰にもすすめられなかったとしても、自分はやりたいと思うのか?
・その商品や制度について、自分はどの程度知っているのか?
・「みんながやっている」「人にすすめられた」が、選んだ理由になっていないか?
特に大切なのが、「知っているかどうか」です。何も知らないまま選んだものは、後から「こんな仕組みだとは思わなかった」と後悔することがあるからです。
とはいえ、最初から詳しくなる必要はありません。分からないことがあれば調べたり、質問したりする。少し知るだけでも、自分に合っているかどうかを考える材料になります。
ジリ貧になる人と、そうでない人の違い
新しいことは、何も知らないところから始まるものです。
大切なのは、始める前に全てを知っていることではありません。人から情報をもらったら、それを自分の場合に当てはめて考えることです。家族や友人の経験を聞いたり、専門家に相談したり、インターネットで情報を集めたりするのも、そのための材料になります。
ジリ貧にならない人は、他人の成功例をそのまま自分に当てはめません。自分の収入や資産、これからのお金の使い道に照らして、「自分の場合はどうなのか」と考えます。そうやって、自分なりの判断基準を持っているのです。
人の意見は参考にする。でも、最後に決めるのは自分。
その習慣があれば、「みんながやっているから」「すすめられたから」という理由だけでお金を動かすことが減り、自分に必要なお金の使い方を選べるようになるでしょう。







