「あの人ばかり給料が高い」「あの人だけ仕事を任せてもらえる」「運がいいから成功しただけ」など、職場や友人関係で、そんな言葉を耳にすることがあります。
もちろん、職場や人間関係のなかで不公平だと感じることもあるでしょう。しかし、人と自分を比べることばかりに意識が向くと、お金を増やすために必要な行動が見えなくなってしまいます。今回は、他人と自分を比べることに意識が向きすぎると、なぜお金を貯めるための行動が見えにくくなるのかを考えてみましょう。

人と比べるほど、お金は貯まりにくくなる
人をうらやましく思う気持ちは、誰にでもあります。問題なのは、その気持ちが「嫉妬」で終わってしまうことです。
そんな人にありがちな言い分としては、「あの人は実家がお金持ちだから」「上司に気に入られているから」「いい仕事ばかり任せてもらっている」「運がいい」などがあります。こういう考えにとらわれてしまうと、自分でできること、自分を良くするにはどうすればいいのかということを考えなくなります。
一方、お金が貯まる傾向にある人は、特定の人のことをうらやましく思うとき「どうしてあの人は評価されているのだろう」「自分も取り入れられることはないか」という視点で自分を振り返ります。例えば、「あの人は資格を持っているから」と気づけば、自分も資格取得を検討する。「あの人は家計管理を工夫している」と気づけば、その人の方法を参考にする。同じ出来事でも、「うらやましい」で終わるか、「参考にしよう」と考えるかで、その後の行動は大きく変わるのです。
嫉妬心が強くなることで失う3つのこと
人をうらやましく思う気持ちは誰にでもあります。しかし、その気持ちが嫉妬へと変わると、お金を増やすうえで大切なものを少しずつ失ってしまいます。
●嫉妬心が強くなることで失うこと1:客観的な視点
嫉妬心が強くなると、「あの人ばかり得をしている」「運がいいだけ」と考えがちです。
すると、その人が日頃から努力を重ねていたり、人間関係を大切にしていたりすることには目が向きません。相手の成功の理由を正しく見ることができなくなるため、自分が成長するヒントも見逃してしまいます。結果として、同じ環境にいても、成長のペースは大きく異なっていくのです。
●嫉妬心が強くなることで失うこと2:自分を成長させる時間
人のうわさ話や批判に時間を使っている間は、自分のための時間を失っています。
例えば、家計を見直す、資産運用を学ぶ、資格を取る、副業を始めるなど、お金につながる行動はいくらでもあります。嫉妬に時間を使えば使うほど、自分を成長させる機会は減ってしまうのです。
●嫉妬心が強くなることで失うこと3:周囲からの信頼
周囲の人は、普段の言動をよく見ています。
「あの人ばかり優遇されている」「あの人は運がいいだけ」といった話ばかりしていると、「人の悪いところばかり見ている人」という印象を持たれかねません。仕事では、信頼できる人に情報やチャンスが集まりやすいものです。反対に、周囲からの信頼を失えば、新しい仕事や協力を得る機会も少なくなってしまうでしょう。こうした小さな差が、将来の収入や資産形成にも影響していくのです。
比べる相手は「昨日の自分」にしよう
お金が貯まる傾向にある人は、人と比べることよりも、「昨日の自分より少し前に進めたか」を大切にしています。
毎月3000円や5000円という無理のない範囲からでも積み立てを始める、固定費を見直す、預金の金利を比較する。そんな小さな行動を積み重ねた人ほど、10年後、20年後には大きな差が生まれることが多いです。
人をうらやましく思っても、お金は増えません。しかし、その時間を自分の行動に変えれば、家計は少しずつ改善していきます。他人と比べるのではなく、自分にできることを一つずつ積み重ねること。それが、お金が貯まる人への第一歩となるでしょう。







