従来のバーボンを超越した香りのコンテンツの豊かさ
左より、LEGENT/フレッド・ノウ/福與伸二
3種の熟成樽の香りと味わいが織り成す、新たなアメリカンウイスキーの世界へ導く「LEGENT」(リージェント)が12月5日(火)に限定発売された。
バーボンウイスキー世界No.1の販売数量を誇る「ジムビーム」を生むビーム家7代目マスターディスティラー、フレッド・ノウ(『ジムビーム/バーボン、偉大なる血族の記録』参照)が精魂込めてつくりあげたバーボンウイスキーを厳選し、サントリー5代目チーフブレンダー、福與伸二がその原酒を赤ワイン樽とシェリー樽で後熟させ、ホワイトオークのバーボン樽で長期熟成したビーム家伝統のバーボンウイスキーとこの2種での後熟原酒をブレンドしたものである。具体的な構成原酒は下記の通り。
【3種の構成原酒】
1. 長期熟成ストレートバーボンウイスキー
- 「リージェント」の骨格となる原酒
- ホワイトオークのバーボン樽で6年超熟成
- 王道のバーボン。バニラやキャラメルの明確なニュアンス
- クラフトバーボン「ベイカーズ」的なパンチ(『クラフトバーボンシリーズ・ベイカーズ』参照)
- 5年超熟成したバーボンウイスキーを赤ワイン樽で約1年後熟
- 樽の前歴はフレンチオークのカリフォルニア赤ワイン熟成樽
- 香味特長としてローストされたぶどう・パイン・オレンジの芳醇な甘さ、紅茶のような爽やかさ
- 5年超熟成したバーボンウイスキーをシェリー樽で約2年後熟
- スパニッシュオークのシェリー樽で後熟
- 干しぶどう・チョコレート・スパイシー・苦味などバランスが取れた複雑味
上記3種の香味特性の異なるバーボンウイスキーがブレンドされているのだが、その香りと味わいについて述べてみよう。
トータルでいえば、香味のボリューム感がある。シングルモルトウイスキーで感じ取れるような香りのコンテンツの豊かさに似ている。
パンチとしては意外に穏やかでありながらとても複雑味がある。バーボンの香味イメージを超えた重層感のなかに、バニラ、チョコレート、はたまたダークラムのようなニュアンスが探り出せる。ほんのりとした酸味と樽材由来のスパイシーさ、清涼感が心地よい。
ストレートで飲むのがいちばんのようにわたしは感じた。オン・ザ・ロックにするとフルーティーな酸味が登場し、独特の清涼感、すっきりとした感覚がある。
ビーム家伝統の深遠なバーボンウイスキーづくりと、サントリーのお家芸である原酒の個性が響き合う卓越したブレンディング技術の融合が生んだ、新たなアメリカンウイスキーの世界をじっくりとご堪能いただきたい。
LEGENT
リージェント
750ml・47%・¥6,600(税別希望小売価格)
色 赤褐色を帯びた琥珀色
香り スパイシーで熟成した樽香
味わい オーク・レーズンとナツメヤシのドライフルーツ
余韻 心地よい余韻
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