万病の元「冷え」を改善する簡単ヨガポーズがある?
本格的な冬が到来し、冷えが気になる人も多いはず。首や肩が凝るといったつらい症状や、免疫力の低下を引き起こすなど、まさに冷えは「万病の元」です。そこで今回は、ベッドの上で実践できる2つの簡単なヨガポーズを紹介します。寝る前に実践し、良質な睡眠で健康の維持に努めてください。マツヤーサナ(魚のポーズ)で冷えを解消&免疫力アップ
詰まりがちな胸が広がり、呼吸が深まるポーズです。酸素をたっぷり吸い込んで古い二酸化炭素を排出すると、血流がよくなり、冷えの解消につながります。また、胸の真ん中にある胸腺を伸ばすと免疫力が高まるといわれています。普段から猫背姿勢や運動不足が気になる人は、「魚のポーズ」で胸を伸ばしてみてください。
■期待できる効果:全身の疲れ・冷え・肩こり・頭痛・腰痛の改善、集中力アップ
■注意する点:首、肩やひじを痛めている人は、無理のないように実践してください
■実践の期間、タイミング:疲れやストレスを感じた時に実践してください
1. 仰向けになり、腕をお尻の下にしまいこむ
左右のお尻を床から離し、腕をそれぞれ隙間にしまいこみます。手のひらは床につけて、手の甲にお尻がついている状態を作りましょう。
2. 両胸を開きお腹や胸を伸ばす
手のひらを床につけ、親指が重なる程まで近づけると、肩甲骨が引き寄せられ、自然と胸が縦に横に伸びます。首が痛い人はこの状態を維持するのでも大丈夫です。このまま10呼吸ほど繰り返し、胸の真ん中の胸腺を伸ばしましょう。
3. 両ひじで床を押し上半身を床から離す。ゆっくりと頭のてっぺんを床につける
ひじで床を押すように意識して、首に負担がかかりすぎないようにしてください。下あごも天井の方へグッと押し出し、あごのたるみも解消しましょう。目線は眉間の間を見るように。そのまま10呼吸キープしたら、ゆっくりと上半身を床に戻してください。
「胸が開くと呼吸が楽にできる」「腰痛や背中のこわばりが取れた気がする」など、効果が感じられると思います。寝る前などに実践してみてください。
パヴァナムクターサナ(ガス抜きのポーズ)で内臓を活性化!
次に、お腹の動きを活性化させる「ガス抜きのポーズ」を紹介します。このポーズは、深いお腹での呼吸を繰り返すことで、体に溜まった毒素や不純物を取り除き、内臓器官を活性化、消化力を高めてくれるといわれています。また、腰やお尻周りのストレッチ効果も高いので、腰痛や背中の疲れの解消も期待できるのです。動作のポイントは、いらない力を抜くこと。これが一番難しいのですが、ユラユラと体を左右に揺らしてみたり、肩の力をストンと抜いてみたり、大げさと思うくらいにため息をつくなどして、心身ともにリラックスしてください。全身に血流が流れ、体もポカポカ温まってくるはずです。
■期待できる効果:疲労回復、血流改善、心身のリラックス、セロトニンの分泌を促す消化機能アップ、便秘の解消、お腹に溜まったガスの排出、むくみ解消
■注意する点:股関節などに痛みを感じる人は、無理のないように実践してください
■実践の期間、タイミング:週に3回を目安に実践すれば、心身ともに変化を感じられます
1. 仰向けになり両膝を胸に引き寄せる
ゆっくりお腹での呼吸を繰り返します。股関節が硬いと感じたら両膝を左右に揺らす、肩が上がっていたら肩と耳を遠く離すなど、ゆっくりとこわばりを解いてください。
2. 膝と額(ひたい)を近づける
さらにお腹をぎゅっと縮めて、膝と額(ひたい)を近づけてお腹の動きを活性化します。あごを軽く引き、首の後ろもゆっくりと伸ばして首や肩の凝りも解消しましょう。
たった2つのポーズで体の前側、裏側の筋肉のこわばりが解消され、体が温まった感じがするのではないでしょうか。「体を温めたい!」「リラックスしたい!」と思ったら、実践して体を楽にしてあげてくださいね。