そこでAll About編集部は「自分のニオイ」に関する意識調査アンケートを実施。今回はその結果を発表するとともに、ヘアケア・ボディケアガイドの筆者が「加齢臭は何歳から?」「どんなニオイ?」「どうしたら改善する?」のギモンに答えます。
9割以上が自分のニオイが気になっている
まずは、全国の女性500名に聞いた「自分のニオイが気になることがありますか?」のアンケート結果を紹介します。自分のニオイが気になることがありますか?
自分では気づきにくいからこそ余計に気になってしまう、他人に不快な思いをさせていないか不安を感じてしまう悩ましい問題のようです。
要注意! 女性の加齢臭とは
加齢臭の原因となる「2-ノネナール(不飽和アルデヒドの一種)」は、40歳以上になると男女関係なく増加する傾向があります。この2-ノネナールは皮脂中の9-ヘキサデセン酸(パルミトオレイン酸)が酸化、または皮膚の常在菌によって分解されることによって発生します。女性の場合は40歳頃から、皮脂の分泌や酸化を抑える役割がある女性ホルモンの分泌が減ることによって皮脂が酸化しやすくなります。また、女性ホルモンの減少により相対的に男性ホルモンが優位となることで、皮脂量が増加することも加齢臭の原因となってきます。
加齢臭を例えるのであれば、「ツン」と鼻を刺すというよりも「モワァ」といつまでも残る古い油のような重いニオイが当てはまるかもしれません。加齢臭が発生する部位は、皮脂の分泌量が多いところです。具体的には「頭」が一番多く、腋や耳の後ろ、首の後ろがニオイを感じやすいでしょう。
■加齢臭セルフチェック(直接的に自分で実感できるニオイとは別に)
・枕のニオイやブラシのニオイ
・消化機能の低下(胃もたれしやすくなった等)
・汗の質がサラサラでなく、ベタベタと重い汗に変化した
汗は本来、さらさらとした水のようなものがいい汗です。けれども「ニオう汗」には、アンモニアや乳酸などの「臭い成分」や雑菌の餌となる皮脂が含まれています。
■原因
・脂質の多い食品を好む傾向がある、よく食べる(揚げ物、牛肉、豚肉、バターやチーズ、菓子など)
・偏った食事、運動不足、睡眠不足、ストレスなどからホルモンバランスが崩れ、女性ホルモン分泌が減少してしまう(若い世代の女性)
・汗を慢性的にかかない(汗腺が働かず、質の悪い汗が出ること)など
加齢臭は改善できる!
加齢臭の原因となる主な食材は、脂質と動物性タンパク質。油っぽいものや甘いお菓子やケーキを摂りすぎないように注意してください。■ニオイ予防に効果的な食材
・アルカリ性食品……海藻類:ひじき、海苔、もずく、わかめなど
・抗酸化食品……緑黄色野菜:かぼちゃ、オクラ、人参、ピーマン、ブロッコリーなど
・ポリフェノールを多く含む飲料……緑茶、ウーロン茶、紅茶など
・腸内環境をととのえる食品……発酵食品:味噌、ヨーグルト、納豆、ぬか漬けなど
ビタミンA、C、E食品を一緒に摂取することでそれぞれが相乗効果を発揮し、加齢臭の軽減が期待できます。
頭皮臭が気になるからといって、洗いすぎるのはかえってNG。頭皮の乾燥は、頭皮を守るために皮脂の分泌量をかえって増やし、ニオイの原因となりますので、よっぽど運動でたくさん汗をかいたときなど以外は、1日1回で充分です。
体についても同じです。洗いすぎると皮膚常在菌のバランスが崩れて皮脂分泌やニオイを増やしてしまう原因になるので、ニオイが出やすいところを中心に優しく洗いましょう。
※アンケートは、下記条件で実施
・男女比:女性 500名
・年齢比:20代 117名/30代 208名/40代 104名/50代 61名/60代 10名
・アンケート実施期間:2022年01月18日~20日