家飲みでフルボトルを持て余していないか
プレミアムハーフボトル左より/ザ・マッカラントリプルカスク12年、グレンフィディック12年、ボウモア12年、ラフロイグセレクト、メーカーズマーク、碧Ao、知多(すべて350ml)
まんえん防止等重点措置が発令され、またまた酒場の営業が制限されてしまった。新型コロナによる苦境はいつまでつづくのか。
さて、今回はウイスキーの賞味期限についてお話しよう。というのも、コロナ禍で家飲みが日常化した。これによりこれまで味わうことがなかったブランドを試してみよう、つまり飲み比べをする人たちも増えたのである。フルボトルを何本か買い揃えてみたものの、ここへきて飲みきれていないボトルもあり、品質劣化を気にされる方もいらっしゃるようだ。
2007年、数多くの食品偽装が表面化して社会問題になった。そのときにウイスキーの賞味期限はどうなのか、との声が聞かれ、『ウイスキーの賞味期限を知ってるかい』という記事をアップした。
気になる方は記事をお読みいただきたいのだが、ウイスキーには賞味期限表示の義務づけがない。
未開栓の場合は、保存管理状態さえ悪くなければ、アルコール度数が高く品質の安定しているウイスキーは大きく劣化することはない。開栓後は早く飲みきったほうがいいけれど、長く置いていても身体に影響はない。長期的にみればパンチや深みといった香味個性が弱まっていく。しかしながら、飲んでも心配することはない。
気をつけたいのは陽のあたる場所、高温を避けること。冷暗所に保管しておけばいい。
ハーフボトルや小瓶の少量サイズで飲み比べ
それでも長期にわたり中途半端な量がボトルに残っているとなんだか気になる。開栓してから1年ともなると、飲んでも問題ないとはいえ、やはり飲みづらくなってくる。そこで飲み比べを楽しむならば、350mlのハーフボトルや200mlサイズをおすすめする。プレミアムウイスキーのハーフボトルを購入してみてはいかがだろう。700mlのフルボトルを持て余してしまうよりは、少量サイズのほうが飲みきる日数も早くなるはずだ。では、ハーフボトルのおすすめをご紹介しよう。
ハーフボトルに関しては『父の日ウイスキー/スコッチ&バーボン飲み比べセット』の記事で紹介しているスペイサイドモルト「グレンフィディック12年」(350ml・40%・¥2,500税別希望小売価格/以下同)、アイラモルト「ボウモア12年」(350ml・40%・¥2,600)、クラフトバーボン「メーカーズマーク」(350ml・45%・¥1,500)がある。個性が異なるから、その日の気分によって飲み分けることができる。
その他にも、「ザ・マッカラントリプルカスク12年」(350ml・40%・¥4,500)や「ラフロイグセレクト」(350ml・40%・¥2,600)も大いにおすすめしたい。
そして人気の高いワールドウイスキー「碧Ao」(350ml・43%・¥2,500)やシングルグレーンウイスキー「知多」(350ml・43%・¥1,900)もある。いずれも『ウイスキー「碧Ao」&「知多」ハーフボトル発売』記事の香味詳細をご参照いただきたい。
これらだけでも香味個性は多彩で、ウイスキーの世界観は広がるはずだ。
また200mlや180mlという小瓶に目を向けると、シングルモルト「山崎」「白州」にグレーンの「知多」(『父の日酒/山崎・白州・知多・ROKU小瓶飲み比べ』記事に詳細)、またブレンデッドスコッチ「バランタインファイネスト」、バーボン世界販売量No.1「ジムビーム」、さらには「角瓶」「レッド」「トリス」などの少量ボトルもあり、さまざまに楽しめる。
ハーフボトルや小瓶を少しずつ買い求めて、多彩な香味を飲み比べながらウイスキーを楽しんでいただきたい。
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