年賀状や喪中のフォローに使える「寒中見舞い」とは? 使い方や文例

寒中見舞いとは?文例とともに書き方、使い方を解説

寒中見舞いとは? 文例とともに書き方、使い方を解説

寒中見舞いは、寒さを気遣うご挨拶の他、年賀状を送りそびれた場合、喪中の方へのご挨拶、喪中と知らず年賀状を送付した場合、喪中の告知と欠礼のお詫び(遺族側)などに使えます。そこで、寒中見舞いとは何か、いつ送るのか、書き方・はがき・切手のマナー、用途別の例文をご紹介します。友人向けの堅苦しくない文例もあります。  
 
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寒中見舞いとは? 寒中見舞いを送る5つのパターン               

日本には、「年賀状」「寒中見舞い」「暑中見舞い」など、季節の挨拶状を出す風習があります。それぞれ出状する時期が決まっているため、年賀状の時期(「松の内」の期間に出すのが基本。一般的には1月1日から7日まで、15日までの地域もある)を過ぎたら、寒中見舞いで挨拶をすることになります。
 
また、寒中見舞いは喪中でも出せるため、喪中の方へのご挨拶、喪中の方へ年賀状を出してしまった場合のお詫び、喪中とは知らずに年賀状をくれた方へのご挨拶など、何かと役立ちます。
 
<寒中見舞いの使い方 5つのバターン>
  1. 寒さを気遣うご挨拶  
  2. 年賀状を送りそびれた場合
  3. 喪中の方へのご挨拶
  4. 喪中と知らず年賀状を送付した場合
  5. 喪中の告知と欠礼のお詫び(遺族側)  
 
             

寒中見舞いを送る時期はいつからいつまで? 

最も寒い「小寒」「大寒」の時期が「寒中」

寒中見舞いを送るのは「寒中」の期間。最も寒い「小寒」「大寒」の時期が「寒中」

寒中見舞いは「寒中」に送ります。日付は年によって異なりますが、2022年の寒中は1月5日~2月3日です。
 
寒中とは、二十四節気の小寒と大寒の期間のことをさします。二十四節気では、小寒 → 大寒 → 立春と季節が移り変わります。小寒に入る日を「寒の入り」、小寒と大寒を「寒中」「寒」「寒の内」といい、寒さが厳しいこの時期に相手を気遣うために「寒中見舞い」といいます。寒中を過ぎて立春を迎えたら「余寒見舞い」になります。また、松の内に出す年賀状の時期を過ぎたら寒中見舞いで挨拶をします。
 
  • 松の内(1月1日~1月7日。地域によっては15日まで)……年賀状
  • 小寒(1月5日頃~1月19日頃):「寒中」 ……寒中見舞い
  • 大寒(1月20日頃~2月3日頃):「寒中」 ……寒中見舞い
  • 立春(2月4日頃~2月18日頃): 暦の上では春  ……余寒見舞い
 

寒中見舞いの書き方とはがきや切手のマナー

寒中見舞いは基本的に3つの要素から構成されています。
 
  1. 冒頭の時候の挨拶:「寒中お見舞い申し上げます」が決まり文句ですが、目上の方に対しては、「寒中お伺い申し上げます」を使うと敬意を表せます。
  2. 本文:寒さに対しての相手への気遣いや自分の近状報告など。
  3. 日付:年月日を漢数字、あるいは「令和○年 睦月」などと書きます。

なお、挨拶状やあらたまった文章では、昔のなごりで句読点をつけないという慣例があります。今は本文には句読点をつけることが多いのですが、句読点をつけると敬意を損なうと捉える方もいるので、気をつけてください。
 
寒中見舞いは季節感が大事

寒中見舞いは季節感が大事

また、寒中見舞いに余った年賀はがきを使うのはNGです。必ず別のはがきを準備してください。絵柄を入れるなら、冬や早春らしいデザインを選びましょう。年賀状や喪中はがきを連想させるデザインも避けてください。切手も、年賀用や弔事用の切手を使わないのがマナーです。
 

寒中見舞いの文例1:寒さを気遣うご挨拶 

寒中見舞いの一般的な使い方で、寒さの厳しいこの時期の健康を気遣う挨拶状です。文例を紹介しますので、参考にしてください。なお文例では日付を略しています(以下同様)。
 
【寒さを気遣うご挨拶の文例1】
寒中お見舞申し上げます
 寒い日が続いていますがいかがお過ごしですか。
 おかげさまで私は元気に暮らしています。
 例年にない厳しい冬となりました。
 お互い体調に気をつけて過ごしましょう。
 また会える日を楽しみにしています。
 
【寒さを気遣うご挨拶の文例2】
寒中お見舞申し上げます
 寒の入りとともに寒さが一段と厳しくなってまいりましたが、
 お変わりございませんでしょうか。
 私どもはお陰様で元気に暮らしております。
 朝夕はさらに冷え込んでまいりますので、
 くれぐれもご自愛くださいませ。
 
【寒さを気遣うご挨拶の文例3】
寒中お伺い申し上げます
 底冷えのする毎日ですが
 お風邪など召されておりませんでしょうか
 御地では記録的な大雪とのことで
 ご案じ申し上げております
 何かとご難儀なことかと存じます
 どうぞお身体を大切になさってください
 皆様のご健康を心よりお祈り申し上げます
 
 

寒中見舞いの文例2:年賀状を送りそびれた場合

松の内が過ぎてしまったら、寒中見舞いでご挨拶

松の内が過ぎてしまったら、寒中見舞いでご挨拶

年賀状を松の内に出せなかった場合、寒中見舞いで年始の挨拶をすることができます。年賀状が出せなかったお詫びの一言を入れるとよいでしょう。
 
【年賀状を送りそびれた場合の文例1】
寒中お見舞い申し上げます
 素敵な年賀状をありがとうございました。
 昨年末より旅行に出ていたため、挨拶が遅れ失礼しました。
 遅ればせながら本年もどうぞよろしくお願いします。
 まだまだ寒い日が続くので、くれぐれも気をつけてお過ごしください。
 
【年賀状を送りそびれた場合の文例2】
寒中お見舞申し上げます
 冷え込みが厳しくなりましたが、お変わりございませんでしょうか。
 早々に年賀状をいただきながら、新年のご挨拶が遅れ大変失礼いたしました。
 本年もどうぞよろしくお願い申し上げます。
 向寒のみぎり、くれぐれもご自愛くださいませ。
 
【年賀状を送りそびれた場合の文例3】
寒中お伺い申し上げます
 松の内も過ぎ、平常の暮らしにもどられ、お忙しい毎日をお過ごしかと存じます。
 年頭にご丁寧な新年の賀詞を頂きながら、ご挨拶が遅れ申し訳ございません。
 皆様におかれましては、よい年を迎えられましたご様子、心からお慶び申し上げます。
 今後ともご交誼を賜りますよう宜しくお願い申し上げます。
 これからも寒い日が続きますので、皆様お風邪など召されませぬようお祈り申し上げます。
 
 

寒中見舞いの文例3:喪中の方へのご挨拶

喪中はがきを事前にいただいていた場合、年賀状を送らなかった旨を一言添えて、いたわる気持ちを伝えましょう。

【喪中の方へのご挨拶の文例1】
寒中お見舞い申し上げます
 ご服喪中との由を賜り年始のご挨拶は失礼させていただきました。
 ご家族がひとり欠けたこの冬は寒さもひとしおかと存じます。
 厳寒のみぎり、皆様どうかお身体を大切にお過ごしくださいませ。
 
【喪中の方へのご挨拶の文例2】
寒中お見舞い申し上げます
 ご服喪中と存知、年頭のご挨拶はご遠慮させていただきました。
 静かにご越年のことと存じますが、○○様がご逝去され、さぞお力落としのことでしょう。
 心からお悔やみ申し上げます。
 厳寒の折から、くれぐれもご自愛くださいますようお祈り申し上げます。

 

寒中見舞いの文例4:喪中と知らず年賀状を送付した場合

喪中の方にはお悔やみといたわりの言葉を添えて

喪中の方の寒中見舞いには、お悔やみといたわりの言葉を添えて

相手が喪中と知らずに年賀状を出してしまった場合には、年賀状送付のお詫びとともにいたわる気持ちを伝えます。
 
【喪中と知らず年賀状を送付した場合の文例1】
寒中御見舞い申し上げます
 ○○様ご逝去とのこと存じ上げなかったとはいえ、年賀状を差し上げてしまい大変失礼いたしました。
 ご家族の皆様はさぞやお力落としのことと存じます。
 遅ればせながら、謹んでご冥福をお祈り申し上げます。
 厳しい寒さが続きますので、皆様どうかお身体を大切にお過ごしください。

【喪中と知らず年賀状を送付した場合の文例2】
寒中お見舞い申し上げます
 ご服喪中とも存じ上げずにお年始状を差し上げてしまい、大変失礼いたしました。
 心からお悔み申し上げるとともに、○○様のご冥福を心よりお祈り申し上げます。
 ご家族がひとり欠けたこの冬は寒さもひとしおかと存じます。
 厳寒のみぎり、風邪などお召しになりませんようお気をつけください。
 
 

寒中見舞いの文例5:喪中の告知と欠礼のお詫び(遺族側)  

喪中であることを知らずに年賀状をくださった方へ、喪中で欠礼したことを伝えます。
 
【喪中の告知と欠礼のお詫び(遺族側)の文例1】
寒中お見舞い申し上げます
 このたびはお年賀状をいただきありがとうございました。
 新年のご挨拶を申し上げるべきところ、○○の喪中につきご挨拶を控えさせていただきました。
 ご通知が遅くなり失礼いたしました。
 本年も相変わらずよろしくお願い申し上げます。
 これからも寒い日が続きますので、皆様お風邪など召されませぬようお祈り申し上げます。

【喪中の告知と欠礼のお詫び(遺族側)の文例2】
寒中お見舞い申し上げます
 ご丁寧なお年始状をいただきありがとうございます。
 じつは、昨年○月に○○が他界いたしまして、年頭のご挨拶をひかえさせていただきました。
 旧年中にお知らせすべきものを、年を越してしまいました無礼をお詫び申し上げます。
 厳寒の折、御身お大切にますますご健康でご活躍のほどをお祈り申し上げます。
             
 

幅広く使える寒中見舞い、送る時期を間違えないように注意                   

 寒中見舞いによく使われる雪割草

雪のなかから顔をだす雪割草

寒中見舞いを年賀状や喪中のフォローとして使うことが多くなりましたが、もともと寒さの厳しい時期に相手の健康を気遣うための挨拶状のため、送る期間を間違えないよう気をつけてください。
 
また、寒中見舞いは季節感が大事です。文章のみならず、この時期に色を添える、椿、水仙、雪割草、梅、南天などの植物や、楽しげな雰囲気の雪だるまや雪うさぎなど、心温まるような絵柄を添えるとよいでしょう。さらに、印刷だけでは味気ないので、手書きを多くすると喜ばれます。

たった1枚のはがきですが、心を込めてしたためてみると、互いの心を繋いでくれると思います。
 
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