「りんご型」の特徴とダイエット法
β3AR(β3アドレナリン受容体)遺伝子と呼ばれる遺伝子が特殊なタイプです。このタイプの人は内臓脂肪がつきやすく基礎代謝量が200kcalほど少ないことがわかっています。また佐藤氏によればこのりんご型の人は糖分の代謝が苦手で、糖分で太りやすいとも。一方、その太る原因の糖質(ごはん、パン、麺類)が好物という困った特徴もあるとのこと。
結果ダイエットをするならば、ごはん、パン、麺類などの糖質を減らす「低糖質ダイエット」がおすすめであるそうです。
佐藤芹香著/遺伝子型ダイエット/日経BP社/本体1400円+税) |
■白米より玄米、白パンより全粒パンのように精白されたものより茶色のままの炭水化物がよい。
■食事は野菜から食べる。
■肉類、魚類、豆類は食べても良い食べ物なので、野菜の後にゆっくりと食べる。
■間食の甘いお菓子は控える方がよい。
「洋なし型」の特徴とダイエット法
UCP1遺伝子と呼ばれる遺伝子が他の人と違っているタイプの人です。この型の人は下腹部、お尻、太ももの肉付きがよく、基礎代謝量が100kcalほど低めであることが知られています。このタイプの人は脂肪の代謝が苦手で、脂肪が原因で太りやすいとのこと。そしてリンゴ型と同じでその太る原因の脂肪(唐揚げやフライ)が好物という特徴も。
ダイエットをするならばそれら太る原因を排除した「低脂肪ダイエット(脂肪少なめの食生活)」がおすすめであるそうです。
その他注意点として。
■揚げたり炒めたりするよりも、蒸すしたり煮たりといった油を使わない調理法のものを食べる。
■どちらかを取るならおかずよりご飯、肉より魚を選んだ方がよい。またマヨネーズ油分が多いのでノンオイルドレッシングに変える。
■食事は野菜から食べる方がよい。
■ジャンクフードは控えた方がよい。
「バナナ型」の特徴とダイエット法
β2AR(β2アドレナリン受容体)遺伝子と呼ばれる遺伝子が他の人と違っているタイプです。このタイプの人は基礎代謝量が200kcalほど多いために太りにくい特徴があります。ただし、一端太るとやせにくい特徴も。そんなバナナ型におすすめの食生活はたんぱく質不足にならないように「高タンパク食ダイエット(納豆、豆腐、魚などの高タンパク食を多く食べる食生活)」であるとのこと。
その他注意点として。
■野菜より豆や魚などのたんぱく質を多く含むものから食べる。
■肉など胃がもたれやすいものは良く噛んで食べる。
■規則正しく食事をする。
■ご飯、パン、麺類などの主食は最後に食べる。
以上、さらに詳しくは佐藤芹香氏の著書「遺伝子型ダイエット(日経BP社)」をご参考ください(今回の記事作成にあたり同書を参考にしています)。