Q:貯金もなく、もらえる年金も少ないと思います、今からどうしたら?
「そろそろ老後を考えなくてはいけないと思いますが、夫婦で今まで必死に生きてきて、ローンや学費など、いろんな支出があり、貯金は少なく、年金も大してもらえないと思います。どうやって老後、生きていけばいいのでしょうか」(50代・自営業)A:あきらめず、今すぐ行動してみましょう
50代で年金も貯金も少ないとなると、不安だけが膨らんでいってしまいますよね。そのような場合、どのように行動していけばよいのかを考えてみましょう。将来の年金についてですが、以前は、加入期間が25年以上なければ年金を受給することができませんでしたが、改正され、現在は10年になっています。その部分は、少し安心ですよね。
年金が少なければ、単純に増やすようにすることです。その中で今からできることは、年金の未納期間がある場合には、納めること。国民年金に加入している場合は、付加年金といって、定額の年金保険料に付加保険料の400円を上乗せして支払うというものです。年金を2年以上受け取れば、支払った付加保険料以上の年金が受け取れますよ。
厚生年金に加入できるのなら、加入することで将来、受け取る年金を増やすことができます。
もし、年金保険料の支払いが厳しくなってしまったときには、決して未納のままにしないでください。年金事務所へ出向いて、支払いの相談をしてみましょう。収入が少なければ将来受け取る年金は減りますが、保険料そのものを減額してもらえる可能性もあります。
また、金銭的に余裕があるなら、iDeCo(確定拠出年金)に加入するのも手です。
iDeCoには3つのメリットがあります。
【1】掛金が全額所得控除になる
【2】運用益も非課税で再投資することができる
【3】受取時には一括や分割等が選べ、受取時の方法に応じて控除が受けられる
ただし、原則60歳まで引き出すことができませんし、運用は自分自身がするため元本割れをするかもしれません。その他に各種手数料がかかります。銀行の窓口で申し込めますので、店頭で資料を入手してみましょう。
預貯金が少ないことについては、毎月、夫婦で少額でもよいので、積立等を開始して、少しでも預貯金を増やすようにしていきましょう。もし毎月1万円貯めることができれば、1年で12万円。10年で120万円貯まります。
あきらめていては何も始まりません。今すぐ行動してみましょう。
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