米国ビジネススクールでマーケティング理論を学び、経営コンサルティング企業の代表を務める安部徹也が番付形式で予測していきます。
第10位:アニメ
『TVアニメ 呪術廻戦 公式スタートガイド』(画像はAmazon商品ページより)
そして、この『鬼滅の刃』に続くと期待されているのが『呪術廻戦(じゅじゅつかいせん)』。『鬼滅の刃』と同じく週刊少年ジャンプの連載漫画ですが、2020年10月からはTBS系列でアニメ放送も始まっています。
『呪術廻戦』は、驚異的な身体能力を持つ高校生が自ら“呪い”を取り込んで呪術師となり、呪いを祓うために呪霊との戦いを繰り広げる物語。ストーリーや戦闘シーンが人々を魅了するのがヒットの要因といえそうです。コミックスのシリーズ累計発行部数はデジタル版を含んで1500万部に達していて、アニメ放送開始のタイミングで比較すると、『鬼滅の刃』の350万部に対して『呪術廻戦』は850万部と、実に倍を超える実績を残しています。果たしてこの『呪術廻戦』が期待通りに『鬼滅の刃』に続くヒットになるのか、気になるところです。
#2021年ヒットキーワード:『鬼滅の刃』『呪術廻戦』
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第9位:定額動画配信サービス
定額動画配信サービス
また最近では『進撃の巨人 The Final Season』がNHK総合で放送開始されましたが、こちらも放送終了後まもなく視聴が可能となっています。2021年4月からはコロナの影響で中断されていたアニメ『キングダム』の放送も再開され、ますます定額動画配信サービスのコンテンツの充実が図れることになります。
この定額動画配信サービスでは、NetflixやAmazon Prime Videoなど資本力に優れた企業がオリジナルのコンテンツで差別化を図っていて、価格だけでなくいかに魅力的なコンテンツを揃えるかでユーザーにアピールしています。また、マーケット自体は順調に成長していますが、外資系企業やテレビ局、通信キャリアなど、今や多くの企業が定額動画配信サービスに参入し、激しい競争を繰り広げています。2021年もコンテンツの充実やサービスの向上でますます定額動画配信サービスの利用が高まっていくことが期待されます。
#2021年ヒットキーワード:「Netflix」「Amazon Prime Video」「Hulu」『進撃の巨人』『キングダム』
第8位:ゲーム
「きめつたまごっち」
そんな長い間人々に愛され、楽しまれてきた「たまごっち」と『鬼滅の刃』がコラボしてでき上がった商品が「きめつたまごっち」なのです。2020年10月17日に先行して「たんじろうっちカラー」と「ねずこっちカラー」が発売され、12月5日には「ぜんいつっちカラー」と「いのすけっちカラー」が追加されました。
ただ、発売直後から購入者が殺到し、ネット上では品薄となり定価で購入するのが難しい状況が続いています。加えて、2021年4月からは育成キャラがすべて“柱”に成長する新しいバージョン「きめつたまごっち 柱集結版」の発売が決定。こちらは“柱”と同じ9つのカラーバリエーションを揃え、人気に拍車がかかりそうです。
・スーパーマリオ、ドラクエの新ソフトにも注目
続いて気になるのが2021年2月12日発売予定のNintendo Switchのゲームソフト『スーパーマリオ 3Dワールド + フューリーワールド』。2021年はスーパーマリオブラザーズ生誕35周年に当たる記念イヤーでもあり、爆発的なヒットを予感させます。
『スーパーマリオ 3Dワールド + フューリーワールド』(画像は任天堂のプレスリリースより)(c)Nintendo
35周年といえば、今や国民的RPGになったといっても過言ではない『ドラゴンクエスト』も35周年を迎えます。10月31日に開催された『ドラゴンクエストX秋祭り2020』では、シリーズ生みの親であるゲームデザイナーの堀井雄二氏が35周年に向けていろいろと仕掛けをしているとコメントしていることから、『ドラゴンクエスト』関連の盛り上がりも期待されます。
#2021年ヒットキーワード:「きめつたまごっち」『スーパーマリオ 3Dワールド + フューリーワールド』『スーパーマリオブラザーズ35周年』『ドラゴンクエスト35周年』
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