台風が多い日本。事前の対策や被災した時の対処法などをまとめておきました。用意しておきたい防災グッズや住宅の対策、被災した時に必要な保険などなど。ためになる情報が満載です。台風が来る前にチェックしておきましょう。
   

【台風への備え】確認しておきたい防災グッズや備蓄食料

台風対策 防災グッズ・備蓄食料

台風、災害に備えて用意しておく防災グッズは、優先順位をつけて段階別にチェックが必要

防災グッズの備蓄は、優先順位をつけ、何を、何処に、どれだけ用意しておくのかを考えて備えておくことが必要です。必要最低限必要な防災グッズ・備蓄品から、避難所への持ち込みグッズまで段階別にチェックしておきましょう。
 

【台風への備え】優先順位1位の備蓄品:とにかく生きるための備え

台風対策 防災グッズ・備蓄食料

防災グッズ優先順位1位の備蓄品は、災害時にすぐに持ち出しできるように備えておく物

■災害時にすぐに持ち出しできるよう備えておく物……生命の危機に陥るリスクを軽減するもの
人間が生きるために最低限2リットル×家族の人数分
最低限の食糧 保存期間が長く火を通さなくても食べられる食品
防寒具 薄い銀色の保温シートや、ダウンジャケット、レインコートなど
医薬品・持病の対策 持病の薬を忘れずに。常備薬、ばんそうこう、消毒薬など
貴重品 現金(硬貨も)、身分証明書、預貯金通帳、印鑑、保険証など
衛生用品 乳幼児のオムツ、生理用品など
災害発生直後の非常食は「食べた後」のことを考えて選ぶことがポイントです。余計に水分を欲してしまうようなパサパサしているもの、塩からいものは避けたほうがよいでしょう。水気を余計に欲することもなく、栄養バランスの偏りを考えて、栄養補助食品のドリンクゼリーも優先順位1に備えておく食料としておすすめです。

≪参考記事
備えてほしい防災グッズの優先順位と管理法!備蓄する量と種類も解説
防災グッズの必需品は?地震対策の避難グッズ全リスト
非常食は時期別にストック!災害直後と復旧時に必要な保存食13選

 

【台風への備え】優先順位2位の備蓄品:最低1週間暮らせる準備

台風対策 防災グッズ・備蓄食料

ソーラーと手回しの両方で発電できるランタンなど、ライフラインが止まった場合を想定した準備も必要
出典:備えてほしい防災グッズの優先順位と管理法!備蓄する量と種類も解説

災害発生後、自宅でも、電気、ガス、水道のライフラインが止まった状況で、最低でも1週間は暮らしていける用意をしておきましょう。

■最低1週間は暮らせることを想定して備えておく物
生活用水を含めて3リットル×家族の人数分
食糧 1週間から10日分の家族分の食料
ガスのカセットコンロ 最低でも1週間使える分のガスを用意
灯り 懐中電灯、ランタン型の電灯が便利
ラジオ・携帯充電 できればソーラー式、手回し式の両方備えておく
除菌グッズ 除菌ウェットティッシュは多めに備蓄しておくと便利
マスク・長靴・厚手の手袋 軍手だけだと木材やガラスの破片などで怪我をする可能性も
ガソリン 頻繁に給油してできる限りガソリンのある状態に
衣類 重ね着のできる衣類、下着類、靴下、軍手、雨具、カイロ
お湯で温めるだけで食べられるご飯や、日本には長期保存できる乾麺など主食を確保しておきましょう。家での備蓄とするのであれば、インスタントの味噌汁や乾燥野菜、顆粒出汁を利用して、温かい汁物を飲めるようにしておきたいものです。

【あると便利な日用品】
  • 食用品ラップ……食器にかぶせて使えば食器を洗う必要がなくなる。また出血していて他に止血するものがないときにも利用できます。
  • 水のいらないシャンプー……入浴できない日が続いた場合、頭皮の不快感だけでも解決してくれます。
  • 布粘着テープ……油性マジックを使ってメモに使用したり、ガラスの破片を取るときに利用できます。

【避難所への持ち込みグッズ】
着替え ビニール袋
毛布、布団、寝袋 筆記具(油性)
タオル 食器類、スプーン
ティッシュ  

≪参考記事
備えてほしい防災グッズの優先順位と管理法!備蓄する量と種類も解説
防災グッズの必需品は?地震対策の避難グッズ全リスト
非常食は時期別にストック!災害直後と復旧時に必要な保存食13選

 

【台風への備え】すぐに実践したい水を確保する方法

断水で水洗トイレが使えない場合、そのままにしておくと衛生面でもよくありません。市販の飲料水をペットボトルで用意しておくこと以外にも水を備える方法はあります。
  • 風呂水はつねに貯めておく
  • 発災後すぐに水道水をためる
  • 雨水タンクで雨水をためる 
雨樋にホースを繋げ雨水をためられるようになっている雨水タンクが便利です。雨水タンクの購入は行政によって導入補助金がでる地域もあるので、確認してみてください。
台風対策 防災グッズ・備蓄食料

給水車から水をもらうための準備をしておく(折りたためるポリタンク)
出典:備えてほしい防災グッズの優先順位と管理法!備蓄する量と種類も解説
 

  • 給水車から水をもらうときの準備をしておく
水を備蓄していても足りない場合は、給水車から水をもらうようになります。その準備もしておくと安心です。灯油などを入れるポリタンクは場所をとるので、コンパクトに折りたためるポリタンクや重たい水を運ぶ際に台車があると便利です。

≪参考記事
備えてほしい防災グッズの優先順位と管理法!備蓄する量と種類も解説

 

【台風への備え】災害時のために「現金」が手元にあれば安心

台風対策 防災グッズ・備蓄食料 お金

停電になってしまうと、電子決済や金融機関のATMが停止してしまうことも。災害時には「現金」があると安心です

クレジットカード、電子マネーをはじめ、キャッシュレスが進む昨今ですが、災害時に停電になってしまうと、電子決済もストップしてしまいます。金融機関のATMも停止し、窓口対応となります。災害時に、当面の買い物をする際には、「現金」が何よりも大事です

防災グッズ、非常持ち出し袋の中に、少額の現金を入れておきましょう。また、災害時は携帯電話、スマホがつながりにくく、公衆電話を利用することもあります。家族や勤務先への安否確認のために小銭もあると便利です。

≪参考記事
災害時のお金どうする?地震・台風などの対策には「現金」が大事

 

【台風への備え】被災してキャッシュカードや通帳を紛失した場合

身一つで避難した、家が被災してキャッシュカード、通帳を紛失したといった場合でも、災害時には、金融機関は緊急対応をしますので、それほど心配しなくても大丈夫です。大規模な災害が起き、災害救助法が適用されるような場合、日本銀行が「災害時における金融上の特別措置」を要請することになっています。

2019年9月に台風15号によって大規模停電が起き、甚大な被害に遭った千葉県ですが、9月13日に各金融機関に対して要請を出しています。

令和元年台風第15号の影響による停電に伴う災害に対する金融上の措置について(千葉県)

キャッシュカードも通帳も、届け出印もなく、お金を引き出す手段がなくなった場合でも、本人確認ができれば、払い戻しに応じることになっています。

防災、減災に日頃から心がけるとともに、金融面での情報も把握しておくようにしましょう。 
事前の対策としては、保有している口座やパスワードなど、セキュリティ管理に十分配慮しつつも、家族で情報の共有をしておくことも大切です。

≪参考記事
災害時のお金どうする?地震・台風などの対策には「現金」が大事

■参考サイト
災害に対するご家庭での備え~これだけは準備しておこう!~/首相官邸公式サイト
大雨や台風の気象情報に注意して早めに防災対策・避難行動を行いましょう/政府広報オンライン

 

【台風への備え】近付くと危険になる場所を事前にチェック

台風対策 ハザードマップ 危険な場所

各都道府県が公開している土砂災害危険個所と土砂災害警戒区域(出典:国土交通省砂防部)

気象予報技術の精度が上がったため、降雨による災害は、事前にかなりの確立で予測できるようになりました。自分の生活圏にそのような危険な場所が存在するかを判断するために、地元の自治体で「洪水ハザードマップ」「土砂災害警戒区域マップ」などを入手しておきましょう。

ハザードマップとは、ある場所で自然災害が発生したときに、被害を受けるであろうと想定した範囲を地図上で表したもので、危険箇所を色分けしたり、避難場所や避難時の心構えなどが掲載されています。

これは一部の山間部だけの話ではなく、河川の流域(中小河川も含む)であったり、付近に急傾斜地域や造成地などがあった場合にもリスクが存在します。埋立地などの低地や、起伏のある地形の谷底にあたる部分などに住んでいる場合など、自分の住む地域の高低差を立体的に把握することが、災害時の避難経路を決める際にはとても重要なことです。

自分の住む地域の災害リスク、降雨被害に遭いやすい場所は自治体のHP、または「政府広報オンライン 地域の防災・減災情報」から確認してみてください。

≪参考記事
集中豪雨の被害が発生する危険な場所の見分け方
土砂災害の種類と危険度を知る・警戒区域以外も注意

 

【住宅の台風対策】台風が近付く前にするべきこと

台風による被害は、自分の家だけにとどまらず、近隣の住宅にも迷惑を掛けてしまうケースもあります。被害を防ぐ、最小限に抑えるためにも、台風が近付く前に自宅と周辺の事前チェックをしておきましょう。
 

【住宅の台風対策】窓の台風対策:片付けておくべき物とは

台風 窓対策

我が家だけでだけでなく、近隣の家の窓ガラスに被害を与えてしまう危険性も

強い風の力は想像以上に大きく、庭の植木鉢、洗濯物干しセット、屋根瓦、屋根板金などが飛ばされてしまえば、我が家だけでだけでなく、近隣の家の窓ガラスに被害を与えてしまったり、割れた破片が凶器となって命を奪うこともあります。

気象庁によると風速20m/秒を超えると物が飛び始め、看板の落下飛散なども起きるとされています。自分でできるDIYで窓の台風対策をしておきましょう。マンションでも窓ガラスの安全性を高める方法があります。

まずは、我が家だけでなく、近隣にも被害を与えないよう、台風が近付く前にチェックするべきポイントです。

<家の周囲で片付けておくべき物、しっかり留め直しておく物>
  • 植木鉢やプランター
  • ガーデニング用品
  • 物干し竿など洗濯用品
  • 子供の遊具やおもちゃ
  • すだれやよしず
  • 三輪車や自転車
  • 洗濯機
  • 犬小屋
  • 物置き
≪参考記事
台風・竜巻・強風対策に! 窓ガラスを守るためのリフォーム術
台風で急な雨漏り!屋根、外壁、窓は事前の点検を

 

【住宅の台風対策】窓ガラスの割れ対策:DIYでできる飛散防止

窓ガラスが割れることを防ぐのは難しくても、ガラスの破片が飛散しなければ被害は少なくて済み、一気に安全性が高まります。

DIYで簡単にできる対策方法。窓にカーテンが付いている場合は、カーテンをしっかり閉めて養生テープで窓を覆うように留めます。ガムテープは剥がす際にべたべたが残りやすく、壁紙や塗装が剥がれてしまうことがあるので、養生テープなどがおすすめです。この対策だけでも室内の安全性が高まります。

さらにしっかり対策する場合は、段ボールを窓ガラスに密着するようしっかりと養生テープで貼り付けます。いざと言う時に備えて、段ボールとテープを準備しておくと安心です。

≪参考記事
台風・竜巻・強風対策に! 窓ガラスを守るためのリフォーム術
台風で急な雨漏り!屋根、外壁、窓は事前の点検を

 

【住宅の台風対策】屋根の台風対策:瓦や板金、雨どいを点検

台風 屋根の対策

台風によって屋根板金がめくれたり外れたりする被害は多い
出典:台風で急な雨漏り!屋根、外壁、窓は事前の点検を


台風の際に屋根の被害で多いのが、屋根にかぶせてある板金がめくれた、外れて落ちた、強風で飛んでしまったという被害です。中にある木の芯材が腐食していると釘が抜けやすくなり、風であおられるとすぐに外れてしまいます。板金は薄く平たいので、風に乗ると飛ぶことがあり、硬く鋭利なため大変危険です。しっかり確認しておきましょう。

【台風前の屋根・雨どいの点検ポイント】
  • 屋根瓦にズレや割れ、欠けが無いか確認する
  • 屋根に詰められた漆喰が崩れていないか確認する
  • 板金がシッカリ止まっているか、腐食は無いか確認する
  • 雨どいの外れや歪みが無いか、つまりがないか確認する
  • 10年以上点検をしていない場合は、早めに点検をする
  • 高所の点検は必ず専門業者に依頼する
雨どいの点検も忘れずにしておきましょう。雨どいがしっかり家に取り付いているかをチェックしておきます。取り付け金物が緩んでいると、強い風で外れてしまいます。

高所の点検は大変危険です。屋根の上は上手な歩き方があり、下手に歩くと足を滑らせて落下したり、歩き回ることで却って雨漏りの原因になることもあります。屋根には自分で上らず、専門の業者に依頼しましょう。

≪参考記事
台風で急な雨漏り!屋根、外壁、窓は事前の点検を
台風後は大混雑、依頼が急増するリフォーム集

 

【住宅の台風対策】外壁の台風対策:雨漏りは屋根からだけじゃない

台風 外壁対策

台風時は巻き上がる風で、普段は雨水が入らない外壁面のひび割れなどから雨漏りが始まることも

台風時は巻き上がる風で、普段は入らない外壁面から雨水が侵入し、今まで何ともなかったのにいきなり雨漏りが始まることがあります。

屋内に入ってきた雨水は、家の構造部分を伝わって流れるため、経路が見えにくく、雨漏りしている部分の近くに発生源があるとは限りません。実際に、家の中に雨水が垂れてきていないので気付かず、気付いた時には屋根の構造部分がすっかり腐食していた……というケースもあります。

【台風前の外壁の点検ポイント】
  • 外壁にひび割れやスキマが無いか、シーリングの劣化部分
  • バルコニーや庇、サッシや雨戸などの取り付け部に劣化が無いか
  • 電線や配管差し込み部に劣化が無いか
  • 屋外の照明器具から電線を伝わって雨漏りする可能性がないか
電線を通すために外壁に開けた穴のスキマを埋めたコーキングが劣化し、電線を伝わって雨漏りをするケースもあります。

≪参考記事
台風で急な雨漏り!屋根、外壁、窓は事前の点検を
台風後は大混雑、依頼が急増するリフォーム集

 

【台風と保険】台風被害にあったときの保険や給付金など

台風や洪水、土砂災害などの自然災害による被害は貯蓄ではカバーしきれないものもあり、保険加入による対策が中心です。住まいや自動車などを中心に自然災害に備える損害保険について、ご紹介します。

 

【台風と保険】自然災害による門・塀・車庫などの損害請求

台風被害にあったときの保険や給付金 火災保険

門・塀、車庫(ガレージ)は火災保険の対象?台風・竜巻など自然災害の場合は?

一般的な建物を目的にしたときの火災保険契約における付属物は、主なものは以下になります。
  • 基礎工事
  • 門、塀、垣
  • 畳建具、造作
  • 自家用車専用車庫(ガレージ) など 
門や塀、垣などは建物を目的に火災保険の契約をしたときには含まれているのが一般的になっています。ごく一部の損保で建物付属物を特約で選ぶタイプが出ていますが、通常は建物に火災保険の契約をすれば付いていると考えてください。
  
台風や竜巻などの強風、大雪、雹、水害などで塀や車庫などが損害を受けた場合、昔の住宅総合保険などは、風災・雹災・雪災は20万円以上の損害がないと保険金の支払い対象になりませんでしたが、今は必ずしもそうではありません。請求漏れのないように確認しましょう。

≪参考記事
火災保険で塀や門、車庫は補償対象?台風など自然災害では?

 

【台風と保険】集中豪雨での雨漏りは火災保険の補償対象か

台風が起きたり、集中豪雨などで一時的に大量の雨が降ることで、床上浸水などの水害や土砂災害、中には雨漏りなどで被害に逢うことがあります。雨漏りによって該当箇所の修理やパソコン、家電製品などが壊れてしまったら痛い出費です。

雨漏りや吹き込みは、一般的には建物の老朽化などが原因のことが多く、この場合は損害に事故性がありません。つまり予測されうる損害ですので、通常これを火災保険で修復することはできません。

雨漏りしている箇所が台風による強風で屋根が破損したとういことであれば、火災保険の風災の補償で修復が可能です。風災は免責金額の設定がされているケースがあるので注意は必要ですが、自然消耗ではなく自然災害による事故であれば保険金の支払い対象です。
 
※保険会社・保険商品によって内容が異なることがありますので、ご自身で 契約の際には必ずご確認ください。

≪参考記事
豪雨で雨漏り。火災保険で補償される?

 

【台風と保険】住宅が被災したら「被災者生活再建支援金」が支給される

台風 被災者生活再建支援制度 被災者生活再建支援金

自然災害で損壊した住宅に関する給付金は、被災者生活再建支援制度による「被災者生活再建支援金」

自然災害で住宅が損壊した場合、国・自治体から公的給付金がもらえます。給付金は生活を立て直すための助けになるお金です。

まず、住宅に関する給付金は、被災者生活再建支援制度による「被災者生活再建支援金」です。自然災害で生活基盤に著しい被害を受けた世帯に、生活の再建を支援する目的の給付金です。
対象となる自然災害の種類は問わず、10世帯以上の住宅全壊被害が発生したなどの市町村です。このような被害のあった災害で、支援金の対象となる世帯は下記の4つです。
  1. 住宅が全壊した世帯
  2. 住宅が半壊、または住宅の敷地に被害が生じ、その住宅をやむを得ず解体した世帯
  3. 災害による危険な状態が継続し、住宅に居住不能な状態が長期間継続している世帯
  4. 住宅が半壊し、大規模な補修を行わなければ居住することが困難な世帯(大規模半壊世帯)
支援金は、住宅の被害の程度によって支給される「基礎支援金」と住宅の再建方法に応じて支給される「加算支援金」を合計した金額です(下表参照)。支給額は最大300万円です。ただし、1人世帯は、4分の3の金額になります。

申請窓口は市町村で、支援金支給申請書、罹災証明書、住民票、契約書(住宅の購入・補修、借家の賃貸借など)などが必要です。

≪参考記事
豪雨・台風など災害が多発!公的給付金を知っておこう

 

【台風と保険】床上、床下浸水は火災保険で補償されるか

火災保険においては、台風、暴風雨、豪雨等による洪水、高潮、土砂崩れ等による被害が補償の対象とされています。火災保険の補償では、台風による強風による損害は「風災」の補償対象、台風で大雨が降り、床上浸水・洪水、土砂崩れなどは「水災」で補償されます。
 
現在の損保各社の火災保険は、それぞれ独自の商品を販売していますので、同じ補償内容ではありません。火災保険商品の中にいくつかプランがあって水災を補償するプランとしないプランがあります。火災保険によっては補償を自分で選択するタイプもあります。こうしたケースでは水災の補償を選択して除外することができる商品もあります。

これから加入するのであれば、自分の意思で水災補償を外す、あるいは水災補償のないプランを選択しない限りは、通常火災保険では水災は補償されています。いずれにしても火災保険のタイプにより、水害が補償されるものと補償されないものがあります。自分が加入している火災保険の水災の補償内容を確認してください。
 
≪参考記事
火災保険は水害に適用可能?床下浸水など

 

【台風と保険】台風で怪我は保険の対象?自然災害と傷害保険

台風 傷害保険

傷害保険の場合は、通院のみでも保険金の支払い対象になる

自然災害による怪我の場合、医療保険や生命保険の契約が別にあればそれで対処可能なケースもあります。傷害保険の場合、医療保険などと違い、通院のみでも1日目から保険金の支払い対象になります。
 
自然災害に備える損害保険と言っても何を補償したいかによって必要な損害保険は違います。
  • 何に補償が必要なのか?
  • 建物の周辺環境と考えられるリスクは何か?
  • 損害保険の選択と補償に対する保険料とのバランスをとる
これらを踏まえた上で最終的には予算を考慮して決めることになります。地域によって違いはあるものの、特に火災保険や地震保険は改定が続いている状況で全国平均で保険料は値上げの状況が続いています。予算オーバーして無理をしては本末転倒ですが、必要な補償と不要な補償を見極めつつ、ちょっとした損害は自分で負担(免責金額を設定)するなど、契約するプランに工夫することも大切です。

≪参考記事
台風や土砂崩れ、洪水、地震など自然災害に備える損害保険

 

【台風と自動車】台風で車が被災した場合の対処、保険など

台風や風水害などの自然災害で被害を受けやすい車。車両保険にも種類があり、補償内容が異なる点にも注意が必要です。車両保険と天災の補償について解説します。
 

【台風と自動車】まずは注意!水没した車を自力で動かすのは危険

台風や風水害などの自然災害で被害を受けやすい車。車両保険にも種類があり、補償内容が異なる点にも注意が必要です。車両保険と天災の補償について解説します。

大雨で道路が冠水し、車が水没することも考えられる台風被害。水が引いてからも、自力で車を動かすことは大変危険で、特に気を付けるべきことは、電気系統のショートによる発火や火災です。

車の配線やカプラーの接続部などに水が付着すると、そこから電気がリークすることが考えられ、特に塩分を含んだ海水が付着した場合は、真水よりも電気を通しやすい上に、塩分によって配線などが腐食しやすくなるため、よりリークを起こしやすい状態となるので注意が必要です。
エンジン本体や室内が水に浸かった形跡がある場合は、ショートの危険性があるため、念のためバッテリーのマイナスターミナルを外した上で、ロードサービスなどに依頼しましょう。 

ハイブリッド車や電気自動車では、通常の車に比べてはるかに大きな電流を扱っているためさらに注意が必要です。
 
≪参考記事
台風16号で相次ぐ被害、水没した車を動かすのは危険!注意点は?

 

【台風と自動車】台風などの天災による被害は車両保険で補償される?

台風 車両保険

台風や水害による被害は車両保険の対象になる?

車両保険とは、契約している車そのものの補償です。車をぶつけたり、災害などで損害があっても契約金額を上限に保険金が支払われます。但し、車両保険では「天災」を原因とした損害では保険金が支払われないことがあります。

自動車保険の一般的な車両保険は以下のパターンです。
  • 一般車両(一般条件)
  • 車対車+A(車対車限定危険など保険会社によって名称、内容が異なります。以下、車対車+Aと記載します)
個人が契約する自動車保険なら、大抵2種類の車両保険が用意されています。それぞれ補償範囲は異なりますが、具体的には下記の通りです。

●一般車両(一般条件)
オールリスクタイプの車両保険。あらゆる損害をカバーする補償内容になっているが、反面、保険料は割高になります。

●車対車+A
車対車の事故の補償をベースに、火災・爆発、台風・洪水・高潮などの災害や盗難、いたずらなども補償。ただし自損事故(自分で電柱にぶつけた等)、や車対車の事故でも相手が確認できない事故(駐車場で当て逃げされた等)は通常は補償されません。
一般車両よりも補償範囲が狭い分、保険料は割安です。この種類の車両保険でも台風などを原因とする水没などでも補償されます。
 
≪参考記事
車両保険で台風などの天災による被害は補償されない?

 

【台風と自動車】台風による強風が原因で車が損害を負った場合

台風による強風が原因の損害について、代表的なケースを挙げてみましょう。
  1. 強風で車が横転した
  2. 強風で飛んできた物が車にぶつかり、車が損傷した
  3. 強風にあおられて他人の車と衝突し、車が損傷した

結論からいうと、これらの損害は車両保険で補償されます。車両保険にはいくつかタイプがあり、保険会社の多くは「一般型」と「エコノミー型(車対車+A)」の2つのタイプを用意しています。
 
台風による強風が原因の損害は、「一般型」でも「エコノミー型(車対車+A)」でも補償の対象になります。なお、(3)のケースで、相手方の車の損害に対する賠償は、台風のみを直接の原因とする場合には自動車保険で補償されません。このようなケースでは、法律上賠償する責任がないことが理由です。

≪参考記事 
自然災害で車が被害、自動車保険で補償される?

 

【台風と自動車】台風の大雨・洪水により車が損害を受けた場合

台風 車の浸水・水没 車両保険

台風などの豪雨や洪水によって、浸水・水没などの車の損害が多発します

台風などの影響で長時間の豪雨により、河川のはん濫や土砂災害が起こった場合、車の損害も多発します。大雨により水が河川や湖などからはん濫して起こる災害、あるいは雨水を河川に排水できず堤防の内側に滞留して起こる災害を「洪水災害」と呼びます。

車が損害を受ける具体的なケースは、
  1. 近くの河川がはん濫して車が浸かった
  2. 車を停めていた機械式駐車場ごと水没した
  3. ガード下の冠水に気づかず車で突っ込んだ
  4. 土砂災害に車が巻き込まれた 
洪水によって車が浸水・水没したケースは、車両保険の補償対象になります。洪水というと広範囲の浸水をイメージしがちですが、ゲリラ豪雨などにより局所的に雨水が溜まったことによる車の損害も補償対象になります。また、大雨などによる土砂災害も同様に補償されます。 

車両保険が「一般型」、「エコノミー型(車対車+A)」のどちらでも洪水による損害は補償対象になりますが、一部の保険会社では車両保険の補償範囲をより細分化して選べるため注意が必要です。例えば、ある保険会社では「自宅・車庫での水災」を外すという選択ができ、それにより保険料を下げることができます。しかし、車の通常保管場所における浸水・水没などの損害が補償されなくなることはきちんと理解して選ぶべきです(店の駐車場など通常保管場所以外に駐車している場合は補償されます)。

車両保険が「一般型」、「エコノミー型(車対車+A)」のどちらでもないという人は、一度、補償範囲を正確に把握しておきましょう。
※参考:(2018年9月12日時点、日本損害保険協会ニュースリリース「2018年6月から9月に発生した地震・風水災に係る各種損害保険の支払件数・支払保険金等について」

≪参考記事 
自然災害で車が被害、自動車保険で補償される?

 

【台風と交通】飛行機や電車など交通手段が乱れる可能性と対応策 

台風 飛行機 電車 欠航 運休

台風により乗る予定だった飛行機や電車が欠航、運休した場合の対応策

台風の影響を受けやすい飛行機、電車などが欠航、運休した場合の対処法と情報を確認するための対応案内公式サイトをご紹介します。

 

【台風と交通】行き(往路)の飛行機が欠航の場合

台風や大雪といった天候不良の場合、天気予報ですでに情報が出ています。航空会社のホームページにある運航状況のページを見ると「天候調査中」「出発空港に引き返すことがあります」「条件付き運航」といった注意書きが、出発前日から出ていることがあります。まずはこのページをチェックしましょう。「Twitter」で情報をこまめに発信する航空会社もあります。

「天候調査中」「条件付き運航」「影響が見込まれる」等の案内がある場合は、振り替えやキャンセルが手数料なしで出来ます(台風などの場合は前日ぐらいから掲載されるケースが多くあります)。通常は「変更・キャンセル不可」の格安航空券等も、無料で変更・キャンセルの対応をされる場合があります。(※実際の手続きは、後術する各エアラインのサイトで確認してください)

■参考サイト
ANA 国際線 運航状況のご案内
JAL 運航状況のご案内(国際線)

≪参考記事
台風や大雪で飛行機が欠航!慌てないためのポイント
飛行機が悪天候や災害で欠航した時の対処法【国際線】
 
 

【台風と交通】帰り(復路)の飛行機が欠航! 宿泊料は自己負担?

帰り(復路)が欠航した際に考えなくてはならないのが、予定の日に帰れないケース。この場合、延泊が必要になりますが宿泊料金は自己負担となります。また、払い戻しをして他の交通手段を選択した場合も、余分にかかった他の交通手段の費用は自己負担となります。

個人手配の場合は、運航状況をインターネットで確認すること。できるだけ早く帰りたい場合は空港へ行き、振り替えを待つのが確実ですが、時間に余裕がある場合は焦って空港に行かず、ホームページや電話等で振り替えの手続きをする方がいいでしょう。翌日以降の便になりそうな場合は、早めにホテルの手配もするように心がけましょう。悪天候時はホテルも混み合います。
※上記はいずれもフルサービスキャリアでの対応となります。LCCの場合は、少々状況が異なります。

≪参考記事
台風や大雪で飛行機が欠航!慌てないためのポイント
飛行機が悪天候や災害で欠航した時の対処法【国際線】

 

【台風と交通】LCCは注意! 自ら対策を講じる必要性あり

台風 飛行機 欠航 LCC

LCCはフルサービスキャリアと対応が異なるので注意!

LCCは欠航の理由に関わらず、大幅な遅延(目安は2時間以上)や欠航の場合は、自社便への振り替えか払い戻し対応となります。

ここで注意が必要なのが、振り替えは自社便のみであること。また予備の機材を持たず、基本的には2つの空港間をピストンで運航するケースが多いLCCの場合は、たとえ振り替えができたとしても何時間も後の便、あるいは翌日以降となることも多々あります。欠航となった時点で、大幅な旅行計画の見直しをする必要がある点を認識しておきましょう。

一方、LCCでは有料オプションで、旅行中の不測の事態に対応した旅行保険が選べることがあります。また、旅行前に加入した海外旅行保険、クレジットカードに付帯する旅行保険が利用できることもあるので、補償内容をしっかり確認して対処してください。

≪参考記事
台風や大雪で飛行機が欠航!慌てないためのポイント
飛行機が悪天候や災害で欠航した時の対処法【国際線】

 

【台風と交通】主なエアラインの悪天候時の対応案内ホームページ一覧

万一の際にあわてないように、事前に一読しておきましょう。多くのエアラインのホームページには、遅延・欠航情報、その場合の対応や手続きの詳細が明記されています。

欠航時や遅延時には案内メールを携帯に送信するサービスを実施しているエアラインも多く、また払い戻しや変更の場合も、ホームページで手続きが出来るケースや、後日改めての申請が可能な会社もあります。

欠航当日は、空港のカウンターも電話も非常に混み合い、つながりにくいので、自身でしっかりと情報を収集して手続きをされる方が良いでしょう。
  <LCC> ≪参考記事
台風や大雪で飛行機が欠航!慌てないためのポイント
飛行機が悪天候や災害で欠航した時の対処法【国際線】

 

【台風と交通】台風で新幹線・特急列車が運休・遅延したら? 対処法

台風 電車 運休・遅延

台風による運休、遅延の状況は、ホームページなどでタイムリーに確認

※本記事では、JRの特急(新幹線含む)についての記事となります。私鉄、JR在来線は対応が異なりますので、ご注意ください
※大規模災害による運休などの場合は、必ずしもあてはまらないこともあります。
※詳細は各JRのホームページなどでご確認ください

■新幹線・特急の運行情報は、ホームページでタイムリーに確認

運休や遅延の状況は、駅係員に聞くのが一番ですが、窓口が混雑していて難しい場合も多いもの。そんな時は、各企業のホームページの運行状況を確認しましょう。かなりタイムリーに更新されるので、こちらを見ておくと安心です。
■切符の種類、決済方法によって対応が異なる

なにげなく、いつも利用している切符ですが、実はアクシデントの際には、決済方法や種類によって対応も異なります。

乗車券、特急券を現金で購入した場合は、JRの窓口であればどこでも払い戻が可能。乗車券・特急券をクレジットカードで購入した場合は、購入した会社の管轄により取り扱いが異なるため、係員に確認が必要です。

■運休・遅延の場合には、切符に証明をもらう

切符の種類に関係なく、もし運休や遅延になったら、必ず駅で切符に証明をしてもらうことが大切。クレジットカードで購入した、あるいは(契)の切符については、当日駅で証明をもらい、後で購入した会社で払戻しの対応を受けることになります。

≪参考記事
新幹線・特急列車が運休・遅延!どうする?(JR編)

 

【台風と交通】新幹線・特急が運休・遅延の場合の対応(JR編)よくあるケース

各社ホームページでも案内がありますが、旅行者にわかりにくいところもあるので、よくあるケース別に対応をご紹介します。

■参考サイト
JR東日本:きっぷあれこれ>事故などの取り扱い
JR西日本:おでかけネット>きっぷのルール>事故などの取り扱い

■ケース1. 乗る予定の特急列車が運休した場合

払い戻し、もしくは後続の列車に振り替えが可能。いずれの場合も手数料等はかかりません。なお、後続の列車の指定席が空いていない場合は、「グリーン車(差額支払い無)」あるいは「特急券の半額を払い戻しの上、自由席」などの対応になります。

クレジットカードでの購入及び(契)の切符で払い戻す場合は、駅で運休を証明してもらったうえで、購入した企業に申し出ることになります。その場で払い戻しができないこともあるので、注意しましょう。

■ケース2. 乗った特急列車が、2時間以上遅延した場合

2時間以上遅延した場合には、特急券の払い戻しが可能です。乗車券については、目的地に到着しているので払い戻しはありません。自由席を利用した際も適用されますので、駅係員に、乗車した列車を申し出て証明を受けましょう。遅延の証明を受けておけば払い戻しは後日でもOKです。
クレジットカードでの購入及び(契)の切符の場合は、遅延を証明してもらった後に、切符を購入した企業に申し出ての対応となります。

■ケース3. 乗った特急列車が、途中で運休となった場合

乗車していた特急列車の特急券については払い戻しの上、後続列車への振り替えが可能です。運休により旅行を取りやめる場合には、全額払い戻しの上、出発地まで無料で戻ることも可能です。何れも手数料はかかりません。

■ケース4. 特急列車が遅れ、乗り継ぎの列車に間に合いそうもない場合

例えば新幹線が遅れたために乗り継ぎ予定の特急に接続が出来そうもない場合は、早めに車掌さんへ申し出ること。よく車内放送などでも、「●●駅で特急●●にお乗換え予定のお客様は車掌にお申し出ください」というアナウンスが流れますが、状況を把握して駅へ連絡し、乗り継ぎの特急が出発を待つなど状況に応じて適切な処置がされます。なお、乗り継ぎが出来なかった場合には、後続の列車に振り替え、あるいは払い戻しが可能です。
台風 電車 運休・遅延

電車の場合、さまざまなケースが考えられるため、状況確認が大切です

飛行機の場合と異なり、列車の場合は様々なケースが考えられます。「状況を確認して、駅係員に証明を受けること。払い戻しは切符によって対応が異なること」は頭に入れておきましょう。払い戻しがその場でできないこともあるので、いざという時の為に、余裕を持って現金を準備することも大切です。

≪参考記事
新幹線・特急列車が運休・遅延!どうする?(JR編)

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