防災/防災関連情報

災害時に役立つアルミ缶非常用ランプの作り方

東日本大震災では広範囲に停電が発生。懐中電灯の電池も不足して不安な夜を過ごした人も多いはず。そんなときにキッチンにあるものを利用して、簡単なランプを作れることを知っていたら……。不器用な人でもコツさえ覚えればほんの10分もあれば出来てしまうこのランプ。ぜひ一度やってみてください。

和田 隆昌

執筆者:和田 隆昌

防災ガイド

キッチンにあるもので非常時のランプを作ろう

lamp

アルミ缶を使った簡易ランプ。とても明るい。燃料は食用油

東日本大震災の被災地では、広範囲にわたって停電が発生。発電機も不十分で懐中電灯の電池も不足し、長期間「あかり」のない生活を強いられた地域もありました。

そういった災害時に備え、簡易ランプの作り方を覚えていると大変便利です。作業時間はほんの10分程度。慣れればものの5分くらいで完成します。全てキッチン周辺にあるもので出来るので一度作ってみてください。キャンプなどで、さっと作ればきっとお子さんにも尊敬されること間違いなし。意外なほど明るく、長時間使えるので大変実用的です。


用意するもの

  • アルミの空き缶(350ml)
  • ティッシュ
  • アルミホイル
  • 食用油

工具

  • カッターまたはハサミ(両方あると便利)
  • 軍手

手順

lamp1

ランプ作成にアルミ缶以外に必要な物。棒状にティッシュを巻いて中央部をアルミで保護する。

1.ティッシュを一枚6cmの幅に折り丸めていく

2.丸めて棒状になったティッシュの中央をアルミホイルで巻く

 

lamp2

アルミ缶の中央にこの図のような切れ込みを入れる。底から3-4cmの高さが必要。

3.缶の底から3-4cmの高さのところに、芯を止める場所を残して丸い窓を開ける。図を参照。

4.芯を留める部分を二股に切り込みを入れるところがポイント。最初にカッターで円の部分を切って外側に曲げて、芯を留める切れ込みをハサミで切れば簡単。

 

lamp3

アルミ缶による簡易ランプ完成。火を付ける前にプルトップを立てて針金を通しておくと移動に便利。

5.アルミホイルで巻いたティッシュを切れ込みに挟み、切れ込みの先をねじって固定。

6.芯の上の部分に少し油を垂らしてから、缶の底から2cmくらいまで食用油を入れ、ティッシュの下の部分が油に浸かるように固定部分を折り曲げる。油が少しティッシュに浸透するのを待ってから、マッチ等で芯の先に火を点ける。

 

注意点(必ず守ること)

  • 室内で試す場合は換気と消火の準備を忘れずに
  • 火を点ける前にプルトップを立てて針金などを通し、移動用の取っ手を付けておくとさらに便利
  • 火傷やケガをしないように作業は全て軍手をつけて行う

災害時に、もしも灯りがないと不便なだけでなく、不安になります。いざというときにこんな灯りの作り方を知っていたら、きっと役に立つことでしょう。
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※記事内容は執筆時点のものです。最新の内容をご確認ください。

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