洪水被害を受けやすい日本の国土

ゲリラ豪雨も自然災害の原因となる

ゲリラ豪雨や台風も土砂災害を引き起す原因となっている

日本は国土面積の約7割を山地や丘陵地が占め、世界的にも雨量、地震、火山が多く、地域によりますが冬にたくさんの雪が積もります。そのような地理条件や気象条件などが原因となり、土砂災害が発生しやすい国と言えます。その数は近年では年平均で1,000件以上となっています。

自然災害による死者・行方不明者のうち「土砂災害」に占める割合は高く、昭和42年~平成21年までに発生した自然災害による死者・行方不明者数は8041人、そのうちの42%(3,338人)が土砂災害が原因となっています。自然災害のうちでも土砂災害は、人命を奪う危険性が高いことを示しています。

「土石流」「地すべり」「がけ崩れ」の違いを知ろう

具体的には自然災害のうちの「土石流」「地すべり」「がけ崩れ」の3つを土砂災害と呼んでいます。

平成22年の全国の土砂災害発生状況を見ると、土砂災害発生件数は1128件、土石流は234件、地滑りは127件、がけ崩れは767件となっています。まずはこの3つの違いを把握しましょう。

【図1-a】土石流の概念図

【図1-a】土石流の概念図

■土石流

大雨や雪解け水などが原因で山が崩れ、崩れた土砂が水と一緒に谷を下り、谷の出口で扇状に広がる現象を言います【図1-a】。

 
【図1-b】地すべりの概念図

【図1-b】地すべりの概念図

■地すべり

主に傾きの緩い斜面で地面が固まりのまま滑り落ちる現象で、広い範囲で発生するため、建物、田畑、道路などが一度に大きな被害を受けます。川をせき止めた土砂が一気に崩れると土石流が発生することがあります【図1-b】。

 

【図1-c】がけ崩れの概念図

【図1-c】がけ崩れの概念図

■がけ崩れ
急な斜面が突然崩れ落ちる現象で、崖の下の家も崖上の家も危険です。がけ崩れが起きるとほとんど逃げることができません。大雨や雪解け水が崖にしみこんで緩んだ時や、地震が原因で起こります【図1-c】

 
この夏広島市北部で発生した大規模な土砂災害は、山を切り開いた新興住宅街を襲いました。降り続く雨が原因で、もともと地中に水分が浸透しもろくなっていたところに急激な集中豪雨を受け、土石流が発生したものと見られています。

※図1-a~c 画像出典:特定非営利活動法人 土砂災害防止広報センター

これらの土砂災害から身を守るためには、まずは自宅の建つ土地の土砂災害の危険性を知ることが大切です。次のページからは、土砂災害の危険性を知る方法をいくつかご紹介いたします。