食事ダイエット

太る心配なし⁉ ビールはワインに次ぐ若返りのお酒!

女性が今、最もよく飲むお酒「ビール」。でも、「ビールは太る」と思い込んでいませんか? 実はビールもワインと同様、上手に飲めば太らない、それどころか女性にとって嬉しい効果がいっぱいあるんです! ビール好き管理管理栄養士のガイドが、そのワケをご紹介します。

松田 真紀

執筆者:松田 真紀

食事ダイエットガイド

「ビールは太る」は思い込み⁉ ワインに次ぐ若返りのお酒

「ビールは太る」は思い込み⁉

ビールはワインに次ぐ若返りのお酒⁉︎

女性が今、最もよく飲むお酒「ビール」。1日頑張ったご褒美に1杯飲んで、思わず「あ~幸せ~!」という、ビールラバーも多いでしょう。もちろん、私もその1人です! でも、「ビールを飲むと太っちゃうかも」と思っていませんか?

今流行りのハイボールに使われるウイスキーや焼酎、ウォッカなどの蒸留酒は、糖質を含まないため太りにくく、ダイエット向きのお酒とされています。一方、ビールが他のお酒に比べて太るといわれるのは、「糖質」が含まれているからです。糖質は血糖値を上昇させやすいため、飲み過ぎはもちろんNGです。でも実は、ビールの糖質はそんなに気にするほどではないんですよ。
 
<目次>
 

ビールの糖質は350ml。1本なら、ご飯の4分の1以下!

醸造酒のビールには糖質が含まれますが、100mlあたり3g前後です。350ml缶1本で約11g程度で、これはご飯1杯(約140g)の4分の1以下です。

緩やかな適正糖質を提唱するロカボでは、「1食あたり糖質20~40g、デザートでは糖質10g以下」とされていますから、健康なアラフォー女性にとって、ビール1本分の糖質は大した問題ではありません。ビールを飲んだ分、主食のご飯や麺をちょっと控え、糖質の少ない肉や魚、野菜などに置き換えれば許容範囲内ですよね。
 
ビールの糖質はそんなに気にするほどではない! ということが分かったところで次は、女性にとって嬉しいビールの効果について解説します。どうせビールを飲むなら、太らず、ちょっとキレイになれるといいですよね!
 

ビールの主原料「ホップ」は、女性の味方!

ビールの主原料の1つ、ホップには女性ホルモンと同じ働きをする「フィストロゲン」が含まれています。フィストロゲンは、年齢とともに減少するホルモンバランスの崩れや冷え症、肩こり、疲労、白髪といったアラフォー女性の気になる悩みの改善に期待が高まっています。また、女性ホルモンは肥満とも深く関係しているので、早めの「中年太り」予防も期待できます。
ホップは女性のためのハーブ!

ホップはアラフォー女性の味方をしてくれる頼もしいハーブなのです!

ホップはハーブの一種で、ラベンダーに似たその香りにはリラックス効果があり、精神を落ち着かせる働きも! 特に1杯目のビールで、「はあ~!」っと思わず声が出る人も多いのでは? それには理由があったんですね。ストレス社会になり、ビール女子が増えたのもうなずけます。

ホップには雄株と雌株があります。ビールに使われる雌株の「毬花(まりばな)」と呼ばれる部分にβ(ベータ)-ユーデスモールという成分が含まれており、自律神経を整える働きがあります。飲用することで、ストレスにより生じる交感神経の過剰な興奮を抑え、リラックスやくつろぎ感をもたらすことが、研究によって明らかにされました。

また、動物実験段階ですが、熟成ホップ由来の成分に血糖値上昇の抑制など、肥満予防につながるという研究結果も発表されています。今後が期待されますね。
 

ビールは「美肌成分」が揃っている!

ビールには、体の新陳代謝を助けるビタミンB1をはじめ、「美肌ビタミン」と呼ばれるビタミンB2、B6、ニコチン酸、パントテン酸、B12、葉酸など、10種類のビタミンB群が入っています。

また、ビタミンB1・B2の効果をアップするビタミンEも含まれており、これらを同時に摂取できるため効率的ですよね。その他、美肌に必要なターンオーバーの促進や、血流改善効果のある核酸もビールに含まれる注目成分の1つです。
 

ビールはワインに次ぐ、若返り=「抗酸化」のお酒

体全体を若返らせる「抗酸化作用」があるお酒といえば、ポリフェノールを含む「赤ワイン」ですよね。キリンホールディングスは東北大学と共同で、赤ワインに次ぐ高ポリフェノール飲料であるビールの抗酸化作用についての研究データを発表しています。

これはホップに含まれるポリフェノールや大麦のビタミンE、アミノ酸、ビール酵母の酵母菌の作用などの相乗効果でしょう。これはビールラバーにとって、嬉しいお知らせですね。
 

 ホップの量が多い「IPAビール」を探してみよう!

では次に、美ボディをキープして美しくありたいと願う女性に、おすすめのビール選びについてお伝えします! まず1つ目は、ホップをたくさん使った「IPA」と呼ばれる苦味たっぷりのビールです。
IPA クラフトビール

ビールにホップ含有量は書かれていないのですが、1つの目安とするのがビールの苦味を表すのに「IBU」という単位があります。(画像:Shutterstock.com)

最近トレンドのブルワリーからは、ホップを通常の2~4倍以上使った贅沢な「IPA」ビールが出ています。ビールの苦みを表す「IBU」という単位はありますが、残念ながらこの数値だけでは苦さやホップの含有量を測ることはできません。

例えば、苦いコーヒーでも砂糖をたくさん足せば甘くなるように、ホップの量やIBUの高いビールでも、他要素が絡み合って苦味をあまり感じないタイプのものもあります。好みに合わせて、色々と調べてみるのも面白いですね。
 

女性にIPAをすすめる理由は……女性の大敵! 冷え予防にも

日本のメジャーなビールは、「ピルスナー」と呼ばれキンキンに冷やして飲む習慣があります。けれど、キンキンに冷えたビールは内臓を冷やして代謝を落とし、太りやすくなります。冷えは美容と健康の大敵です!

IPAビールの飲み頃は10~13℃で、香りを楽しみながら飲むのが一般的。なので、体を冷やし過ぎる心配もありません。また、苦味が濃いと必然的に少量を味わって飲むことになりますよね。少量で満足度をしっかり感じることは、幸福なアルコールライフの秘訣です。
 

美容成分が凝縮! ビール酵母がたっぷり「無濾過タイプ」も見逃せない

ビール酵母は、大麦を発酵させる酵母菌。麦の中に含まれる糖を分解して、炭酸とアルコールをつくり出します。このビール酵母には、美肌成分のビタミンB群をはじめ、抗酸化作用のある「グルタチオン」や血糖値の急上昇を抑える食物繊維が含まれているため、アンチエイジング効果やダイエット効果が期待できます。

ピルスナーを代表とする一般的なビールの場合、製造工程でビール酵母は濾過されますが、最近人気のクラフトビールを生成するブルワリーでは「無濾過タイプ」も人気です。酵母の種類は様々あり、ビールの種類によっても使用される酵母は異なります。ビールは深い!
 

女性が気にすべきはアルコールの「量」。

ビールは糖質やカロリーに目がいきがちですが、女性が美容と健康のために気をつけるべきことは、アルコールの「量」です。一般的に、女性のアルコール分解力は男性の半分。国が定めたアルコール摂取量は、男性20gに対して女性は10gです。

また、生理中などでホルモンバランスが乱れる時は、酔いが早く回ったり、更年期の症状が悪化したりするなど、ダメージを受けやすいデリケートな体です。アルコール分解力は、体質による個人差が大きいので一概にはいえませんが、将来のために「適量」を守ってあげるようにしましょう。

そしてもう1つ。空きっ腹は、大事な肝臓を痛めてしまいます。飲む日は、アーモンド入りチーズやブラックチョコレート、チキンなど、間食を夕食までの間に少量食べておくとよいでしょう。また、ビールを飲んでいる合間には、常温以上の水や白湯をしっかり飲むのもお忘れなく!
 

おさらい! 太らないビールの飲み方

  1. 「ホップ」や「ビール酵母」の多いビールで、美肌&リラックス!
  2. 「冷やさないビール」で、自然に代謝をキープ。
  3. 「少量」で満足。糖質もアルコール量もセーブ。

最後に……あなたが、本当に好きなビールを飲みましょう。そしてリラックス、思いっきり幸せな気持ちになって! これがダイエットの最大のポイントです。

飲みたくないお酒を飲んでストレスを溜めると、結果的に酒量が増えます。これは逆効果。ストレス社会で頑張る女性の皆さん、息抜きは心身の健康にとっても大切です。「おいしく、楽しく、そして美しく!! 」ビールライフを楽しんでくださいね!
 
■出典
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※記事内容は執筆時点のものです。最新の内容をご確認ください。
※ダイエットは個人の体質、また、誤った方法による実践に起因して体調不良を引き起こす場合があります。実践の際には、必ず自身の体質及び健康状態を十分に考慮したうえで、正しい方法でおこなってください。また、全ての方への有効性を保証するものではありません。

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