98年もの歴史を誇るスピリッツ・リキュール製造工場
ジャパニーズクラフトジン[ROKU]
味わいの楽しみ方については『日本の四季香るクラフトジンROKU/おいしい飲み方』の記事をお読みいただきたい。
大阪湾に接する大阪府港区にサントリー大阪工場がある。ウォータフロント開発でレジャー施設が充実してきた天保山に近い。
この大阪工場はウイスキー蒸溜所やビール工場のように大きく取り上げられることがなかったため、一般には あまり知られていない。実はサントリーの生産部門でも長年にわたり極めて重要なアルコール製造拠点として操業しつづけてきた。
昭和初期の大阪工場
大阪工場リキュール工房
この頃は戦前のバー興隆期で、東京・大阪といった都市部ではカクテルの人気が高まっていた。ところが恐ろしく高価な輸入酒ばかりの時代。そこへ大阪工場で国産本格ジンを製造したのである。これは現在の「サントリードライジンエクストラ」に受け継がれている。
大阪工場内クラフト蒸溜所“リキュール工房”
リキュール工房
この工房はタイプの異なる蒸溜器(ポットスチル)を4基揃え、浸漬タンクや濾過機、仕込みタンクなど最新鋭の設備を誇り、さまざまな製品開発に対応でき、世界有数の工房といえる。
「ROKU」の製法に関しては『六[ROKU]ジャパニーズクラフトジンの魅力』を参照していただきたいのだが、“リキュール工房”でのこれまでのさまざまな研究開発が日本の里山の四季香るジンを誕生させたことは明らかである。
リキュール工房蒸溜器
興味深いのは「トマトのお酒 トマトマ」「ミルミクス」「ヨーグリート」といった新感覚の酒を開発している点だ。“リキュール工房”の職人たちが自由な発想で香味の研究開発に携わっている。
そこから生まれたのがジャパニーズクラフトジン[ROKU]である。
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