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洗面化粧台のデザインの種類&最新傾向2017

洗顔や歯磨きだけでなくお化粧などでも利用する洗面化粧台。新築でもリフォームでも多くの方は取り入れる設備機器のひとつ。最近では、機能性はもちろんデザイン性を重視した商品も多くみられます。ここでは、最新の洗面化粧台のデザインの特徴をまとめました。

岩間 光佐子

執筆者:岩間 光佐子

住まいの設備ガイド

自分好みのデザイン性の高い空間に

洗面室は、浴室に隣接させ脱衣や洗濯室を兼ねるケースが多くみられます。洗顔や歯磨きだけでなく、化粧や脱衣、洗濯など多目的に用いられる空間のため、洗面化粧台は、機能性を重視して選ぶケースもあるでしょう。

しかし、最近では、機能性はもちろん、より心地よい空間づくりにこだわる方も多く、設置する洗面化粧台にも高いデザイン性が求められているように感じます。洗濯機を設置せずに、洗面やお化粧などの機能をメインとしたプランもみられ、ゆったりとくつろぐことができる、わが家ならではの洗面空間を実現したい、という方も増えてきているのでしょう。

薄いフラットな形状のカウンター、空間に広がりをもたらすフローティングデザインキャビネット、陶器製のベッセル式洗面器、フラットな形状での木製化粧鏡(上下LED)などにより上質な洗面空間を演出。[ESCUA(エスクア)]undefinedTOTO http://www.toto.co.jp/

薄いフラットな形状のカウンター、空間に広がりをもたらすフローティングデザインキャビネット、陶器製のベッセル式洗面器、フラットな形状での木製化粧鏡(上下LED)などにより上質な洗面空間を演出。[ESCUA(エスクア)] TOTO
 

カウンタータイプと洗面器一体型。シンプルですっきりとしたデザイン

一般的に洗面化粧台は、洗面ボウル(+カウンター)を載せた収納キャビネット(ユニット)、水栓金具、鏡、照明などで構成され、メーカー商品には、カウンタータイプ(システムタイプ)と洗面器一体タイプ(ユニットタイプ・据え置き型)があります。

カウンタータイプは、カウンターに洗面ボウルが設置するか、洗面ボウルとカウンターが一体化されているスタイルのもの。カウンターや洗面ボウルだけでなく、扉材、水栓金具など、自由に組み合わせる事が出来るタイプです。洗面器一体タイプは、収納キャビネットに、洗面ボウルが直接取付けてあるタイプで、間口に合わせていくつかのサイズが揃っています。

いずれのタイプもデザインの最近の傾向は、すっきりとしたシンプルなものが多くみられること。引き出し式の収納キャビネットを取り入れたタイプが増えていることもあり、横のラインを強調したデザインが多くみられるのが特徴でしょう。

カウンタータイプの商品ラインナップが充実

各メーカーからは豊富な商品バリエーションがみられますが、最近は、カウンタータイプのデザイン性の高まりが注目のポイントでしょう。組み合わせるカウンターや洗面ボウル、水栓金具など、機能性はもとより、美しいデザインのアイテムが揃っています。

カウンターには、独自の技術で薄くフラットな形状としたもの、すりガラスのような美しい質感を持つタイプなどもみられます。洗面ボウルとカウンターが一体化されているスタイルだけでなく、カウンターにボウルを据え置くタイプの提案が増えてきているのも最近の特徴でしょう。

床から浮いた、フローティングタイプのプランも

特に多くみられるプラン提案は、空間に広がりをもたらすフローティングタイプ。床から浮いたようにキャビネットを設けるようなプランです。床が見えることで、空間にゆとりが生まれると同時に、掃除もしやすいのがメリット。ミラーや収納ユニットをそれぞれ壁に設置するプランもみられます。

また、目的に合わせて選ぶことができるように、ベースキャビネットの種類も豊富になっています。充実した収納スペースを確保したタイプだけでなく、座って使用できるように足元のスペースを確保したタイプなども。寝室近くに設け、セカンド洗面プランとして取り入れてもいいでしょう。

シャープで洗練されたボウルデザイン、幅650mmあるので、洗顔や洗濯時にも水はねがしにくい。メイク用品などの一時置きとして使える「サポートボード」も。[ルミシス ベッセルタイプ] LIXIL http://www.lixil.co.jp/

シャープで洗練されたボウルデザイン、幅650mmあるので、洗顔や洗濯時にも水はねがしにくい。メイク用品などの一時置きとして使えるサポートボードも。[ルミシス ベッセルタイプ]  LIXIL

豊富な扉カラー。システムキッチンと扉材を揃えることも

空間のイメージに大きく影響するキャビネットの扉カラ―も豊富に揃っています。商品によって異なりますが、すっきりとしたシンプルなタイプだけでなく、木目調などの素材感のあるタイプも。水まわり機器のコーディネートに配慮し、システムバスの内装材とコーディネートできたり、システムキッチンの扉材と同じタイプを揃えた商品もみられます。取っ手部分は、扉と一体化したデザインや持ちやすく飽きのこないフォルムのデザインなどが揃っています。

すっきりとした照明デザインが主流に

化粧鏡は三面鏡や一面鏡が揃い、いずれも機能性やデザイン性が高まっています。LED照明を設定したタイプであれば、鏡全体を均一に照らすように設置されているもの、自然な肌の色に見えるような機能を持つタイプも。鏡の上部やサイドなど、ライン状にすっきりと、LEDが設けられているケースが多くみられます。

デザイン性の高い水栓金具

水栓金具のデザインも空間のポイントになるものです。使い勝手や節水などの機能性はもちろんですが、デザイン性の高い水栓金具が設定されているケースも。シンプルでモダンなシングルレバータイプが揃い、国産だけでなく海外の製品を取り入れることができる商品シリーズもみられます。

リフォームに対応しやすく、マンションなどに多い梁下にもキレイに納まる。モノが置けるスペースを確保したサイドステップ形状の洗面ボウル、自然な肌の色に見える照明、余熱のあるヘアーアイロンをしまうことができるワイヤーラックなども使いやすい。[ウツクシーズ]undefinedパナソニック エコソリューションズ http://sumai.panasonic.jp/

リフォームに対応しやすく、マンションなどに多い梁下にもキレイに納まる。モノが置けるスペースを確保したサイドステップ形状の洗面ボウル、自然な肌の色に見える照明なども。[ウツクシーズ] パナソニック エコソリューションズ 

リフォームでも空間にすっきりと納まるタイプが多くみられる

リフォームで洗面化粧台を新しくするケースも多いでしょう。最近では、既存のスペースや間口に合わせてミリ単位で調整でき、空間にすっきりとおさめられるタイプが増えてきています。リフォームでも好みの洗面スペースを実現することができるでしょう。

心地よい洗面空間を実現するためには、家族構成やライフスタイルに合わせて検討することが基本ですが、洗面化粧台も重要な設備機器のひとつ。選ぶ際には、必ずショールームで、デザイン性や素材感などをチェックすることが大切です。空間展示では、ボリュームやレイアウトなどを参考にして。どのような組み合わせが可能なのか、コーディネートのバリエーションなど、アドバイザーから提案してもらうのもいいでしょう。


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※記事内容は執筆時点のものです。最新の内容をご確認ください。

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