グルメ・各国料理(海外)/海外グルメ基本情報

世界のレストランガイド本(4ページ目)

「憧れの3つ星レストランで食事!」なんてシチュエーションから「安くて旨い店はどこ?」というリクエストまで。いざというとき頼りになるレストランガイド本をドーンと紹介します。

古屋 江美子

執筆者:古屋 江美子

旅行ガイド

フォークとエビの数で評価する、『ガンベロロッソ』

イタリアで圧倒的な人気を誇る地元の格付け本が『ガンベロロッソ』(Gambero Rosso)は1987年創刊。イタリア語でガンベロはエビ、ロッソは赤。つまりタイトルは「赤いエビ」の意味。匿名調査員によって評価され、リストランテはフォークの数、それよりカジュアルなトラットリアはエビの数でランク付けされます。それぞれ最高は3つ。リストランテの場合は100点満点の採点もあり、内訳は70%が料理、ワイン20%、サービス10%。90点以上なら3フォーク、80点以上は2フォーク、75点以上で1フォークの評価。また、お得度を示すバロメーターも付いており、予算の目安を立てるのに役立ちます。

Gambero Rosso(イタリア語)

地方情報にも定評のある『レスプレッソ』

もうひとつ、イタリア生まれのガイドブックとして地元では定評があるのが1977年刊行の『レスプレッソ』(L'espresso)。掲載店数は2,800とかなりのボリュームで、リストランテからトラットリアまで幅広く網羅。20点満点で採点し、さらに1~3つのコック帽も付けられます。

L'espresso | Le guide(イタリア語)

 

アジアに特化したガイドブック、『ミーレガイド』

2009年10月発行予定『The Miele Guide 2009/2010 edition』(C) The Miele Guide 

2009年10月発行予定『The Miele Guide 2009/2010 edition』(C) The Miele Guide

2008年にアジア初のレストランガイドブックとして登場した『ミーレガイド』(The Miele Guide)。日本を含め、中国、インドネシア、韓国、モンゴル、シンガポール、タイなどの計18カ国(2009/2010版より)が対象。アジアのトップ20のレストランをランキングで紹介するほか、2009/2010版からは各国のベスト5も発表。全体として450軒(初回は320軒)のレストランを掲載します。

おもしろいのは専門家と一般の人の意見をうまくミックスした審査方法。まずは評論家が作成したリストを一般の人たちのオンライン投票にかけ、プロや内部スタッフの審査を経て選びます。登場したばかりでまだそれほど知名度はそれほど高くありませんが、今後の期待度は大。ウェブサイトからは“アジアのトップ20レストラン”が見られます。

The Miele Guide(日本語他)

 

星の数で評価する、『フロマーズ』

Frommer's Bali & Lombok (Frommer′s Portable)
世界各国のガイドブックがある『Frommer's Bali & Lombok (Frommer′s Portable)』
ここからは旅行ガイドブックや雑誌のレストラン情報です。とくにウェブサイトの使い勝手がよいものをピックアップしました。

まずは海外では定評のあるガイドブック、『フロマーズ』(Frommer’s)。ホームページで「Destination」(目的地)を選べば、その都市のページへジャンプします。レストランはもちろん、ホテルや観光地まで、旅行に必要な情報がなんでもあり。レストランは星なし~星3つで評価しており、店名をクリックするとアクセスや予算などの情報のほかに、Frommer’sによる独自のレビューも読めます。ちなみにこの星評価、レストランだけでなく、観光名所やショッピングスポットも評価しているので、気になる場所をチェックしてみては。

Frommer’s(英語)
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