世界のレストランガイド本(2ページ目)

ニューヨーク発祥の口コミガイドブック、『ザガットサーベイ』

現地では駅のキオスクでも買える『Zagat 2009 New York City Restaurants』

一方、アメリカで絶大な支持を集めるのが、ニューヨーク生まれの『ザガットサーベイ』（ZAGAT SURVEY）。コンパクトな縦長の形が目印です。食べ歩きが趣味のザガット夫婦が、既存のレストランガイドブックに疑問を抱き、アンケート方式のガイドブックを作ったのが始まり。庶民の声が反映された口コミ的なガイドブックです。

1979年に創刊され、現在ではアメリカ全土のほかヨーロッパや日本など世界89都市をカバー。日本では東京版と大阪・神戸・京都版、さらに2009年には長野版も発行しています。一般の人によるアンケートですから、もちろん誰でも参加可能。しかも参加すればもれなく新刊を一冊もらえるという太っ腹！ みなさんも参加してみては？ 詳しくは日本のサイトをどうぞ。

ザガットでは、料理・内装・サービスを、それぞれ30点満点で評価。さらにアンケートのコメントをつけているのですが、編集が絶妙で読み物としても面白いですよ。コストも4段階で評価し、予算をイメージしやすくしています。

ウェブサイトでも情報を提供していますが、詳細なレビューを見るには登録が必要です（月々2.08ドル）。

・Zagat Survey（英語）

フランスではミシュラン同様に権威のある、『ゴー・ミヨ』

地方の情報も充実している『Gault Millau Restaurants France 2009』

ミシュランと並び、フランスで定評のあるグルメガイドブックが1969年創刊の『ゴー・ミヨ』（GaultMillau）です。書名は創設者の2人、アンリ・ゴーとクリスチャン・ミヨの名前をとって名付けられたもの。 “ヌーヴェル・キュイジーヌ”と呼ばれる伝統に軽やかさや創造性を加えた新しい料理を提起し、「今年のシェフ賞」を設けるなどシェフの発掘にも積極的。フランスではミシュランと並ぶほどの人気です。

店は20点満点の得点と1～4のコック帽で評価され、詳しいコメントにも定評があります。“完璧はありえない”という考えから、長い間いかなる店にも満点は与えられませんでしたが、ついに2003年、“香草の魔術師”とも謳われるマルク・ヴェラ氏に初めてその栄誉が与えられました。現在はフランスだけでなく、ドイツやスイス版も発売されています。

・GaultMillau（フランス語）