風呂敷の包み方、渡し方のマナーを学んで粋に使いこなしましょう
包み方だけでなく、渡し方のマナーも解説します
素敵な物を見つけても、「どうせ使わないし……」とお買いになっていなかった方。また、購入したものの、未だ引き出しの中で眠らせてしまっている方。ぜひ、この機会に「大人の女性」として風呂敷を使ってみませんか?
風呂敷の包み方の基本 「平包み」
最も基本的な包み方です。結ばずに包むので簡単、かつお渡しする際もスムースですので、おすすめです。
■平包みの手順
品物の上部が左側になるように
このひと手間が大切
余った部分は箱の下へ
完成
「お使い包み」は真結びで華やかに
お使い包みは、平包みと同様に非常にポピュラーな包み方です。「真結び」で華やかに仕上げましょう。ただし、改まった贈答の際は結び目はつくらず平包みにします。特に結婚祝いのお品を包む際はNGです。「結び目をほどく」ということで縁起が悪く嫌われますのでご注意を!
■お使い包みの手順
お使い包みの例
1:品物を風呂敷の対角線上の中央に置きます。その際、品物の上部が左側に来るように。
2:手前側、向こう側の順に被せます。
3:左側と右側を持ち上げ、真結びをします。
■真結びの手順
左右どちらの結び目が下になってもOK
1:左右を交差させて結び、結び目より手前にある方を真横に折り(1)、
2:奥にある方を上からかぶせ(2)、穴に通して左右にひっぱります。
結び目が縦になる「縦結び」はゆるみやすく、きつく結んでしまうとほどきにくい結び方です。また、見た目にも美しくありません。右利きの方、左利きの方など結び方は様々ですが、仕上がりが華やかで美しい「真結び」をぜひマスターしましょう。
風呂敷で包んだ物の渡し方マナー
和室シーンでの渡し方のポイントを紹介します。
1:座布団には座らず、下座側に座ります。
2:風呂敷包みはその下座側に置きます。
3:風呂敷をほどいて品物をご自分の正面に置き、風呂敷をたたみます。その際、品物はまだ自分に向けたままにしておきます。
4:品物を相手の方に向くように2段階で回し、お渡しします。
正しく包んだら、渡し方にも気を配りましょう
風呂敷の選び方
■色・柄
紫やエンジなどの無地のものと、女性ならではの華やかな柄のものを揃えておくのがおすすめ。グラデーションタイプも人気です。また、紋入りの風呂敷も使えこなせると大人の女性のアピールになりますね。
■サイズ
70~90cm角ほどのものが一番使いやすいでしょう。慣れてきたらTPOでチョイスできるよう、大小様々な風呂敷をご用意なさってみてください。
【関連記事】