海外ハイ・イールド債ファンドの特徴とリスク

信用力の低い会社の債券を集めてパックに。何件かは倒産しても全体で高い利回りがえられればいいという考えに成り立っています。

信用力の低い会社の債券を集めたファンド。倒産する会社があっても全体で高利回りが得られればOKという考え方になりたちます。

「ハイ・イールド債」は直訳で「高利回り債」という意味。ハイ・イールド債ファンドは、高利回りを狙うために、あえて格付けがBB以下の信用力の低い社債等に投資するファンドを指します。組入債券の多くは米ドル建て、またはユーロ建てなのが特徴です。

一般的に信用力が低い債券ほど利回りは高め。発行体の倒産などにより元本が戻らないリスクが高い分、金利に上乗せがあるからです。ファンドの場合は数百銘柄など多くの社債に投資するので、ある程度その信用リスクを分散させつつ、高い利回りを狙うことができるのが大きなメリット。

とはいえ、投資適格債で運用するファンドに比べ、かなりのハイリスク・ハイリターン。何事もなければ高利回りを手にすることができますが、景気が悪化して企業の倒産リスクが高まれば、組入債券の価格が急落する可能性があります。ドル安円高、ユーロ安円高にも要注意です。

さらにリスクが加わる「通貨選択型」

ハイ・イールド債や新興国債券などに投資しつつ、おもに高金利通貨で為替ヘッジを行う「通貨選択型」というタイプが、リーマンショック以降に人気となりました。

ファンドが投資する債券からの収入に加え、ヘッジプレミアムという通貨間の金利差による収益と、選択通貨の値上がりによる為替差益を得られるという仕組みです(詳しい仕組みについては、「通貨が選べいいとこ取り!? 通貨選択型ファンドとは」をご参照ください)。

たくさん分配金を出すファンドが必ずしも良い成績とは限らない!

たくさん分配金を出すファンドが必ずしも良い運用成績とは限らない!
 

しかし、リスク資産に投資しながら、さらに高金利通貨のリスクも背負うという複雑な商品性を十分に理解しないまま購入し、損失を抱えてしまった投資家が増加。その結果、昨年末に金融庁が販売規制に乗り出したことが話題となりました。

いずれにせよ、投資初心者が勧められるままによく分からない商品を購入するのはキケンであると肝に銘じましょう。

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これらの高金利ファンドは資産運用の中核としては向かない商品。あくまでベースとなる運用にプラスするサテライト資産としての利用が良いでしょう。また、いくら高い分配金が出ても、それ以上に基準価額が下がっていては意味がありません。ファンドの運用成績を確認するには、分配金も含めたトータルリターンでチェックすることをお忘れなく。

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