新興国債券ファンドの特徴と注意点

新興国債券ファンドとは、その名の通り、新興国の債券に投資するファンド。ブラジルなど一国に投資するもの、主にアジアなど地域を絞って投資するもの、世界の新興国債券に幅広く投資するものがあります。

(※クリックすると拡大)先進国の格下げ傾向にたいし、新興国は格上げ傾向。ムーディーズ社の格付けでは、すでにインドネシアが投資適格です。

(※クリックすると拡大)先進国の格下げ傾向にたいし、新興国は格上げ傾向。なおムーディーズ社の格付けでは、すでにインドネシアも投資適格です。

新興国債券の金利水準は、国の信用力がまだ低いぶん、先進国よりも相対的に高め。債券に投資することで安定的かつ高い金利収入が見込めます。

また、近年は新興国の信用力が向上しつつあり、BBB格以上の投資適格を付与されている国も少なくありません。国の信用力が高まると海外から資金が流入しやすくなり、債券価格も上昇していくことが期待できます。

さらに、今後の経済成長にしたがって円に対し通貨が強くなっていけば、為替差益による収益も期待できるでしょう。

しかし、債券といえども、新興国債券は株式並みのリスクがあることをお忘れなく。欧州問題などによって世界経済が不安定になると、投資マネーが新興国から逃げ出し一気に円高がすすみ、為替差損を被ってしまう可能性があります。

人気の高い通貨はすでに割高になっていることも多いのでご用心

人気通貨はすでに割高になっているケースも多いのでご用心!

また、新興国は先進国に比べ政治、経済情勢などによるカントリーリスクが高いのも特徴です。昨年はエジプト情勢の混乱によりエジプトの通貨、債券が暴落。エジプト債券を組み入れるファンドも大きく影響を受けることになりました。

最近は先進国よりも対外債務比率が低く、ソブリン・リスクが小さいことでも評価されている新興国。しかし、高利回りが期待できるのも、あくまで世界の経済状況がある程度安定していることが条件といえます。


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