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海外高金利ファンドの魅力とリスク(4ページ目)

長引く低金利の中、「豪ドル債券」「新興国債券」「資源国債券」など、高利回り資産に投資するファンドに人気が集まっています。しかし、利回りだけに惹かれて買うのは禁物。海外高金利ファンドの魅力とリスクについて押さえておきましょう。

執筆者:村岡 里香

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資源国債券ファンドの特徴と注意点

主な資源国とその資源(※クリックすると拡大します)

資源国ファンドの主な投資国とその資源の一例(※クリックすると拡大します)

資源国債券ファンドとは、エネルギー資源や鉱物資源などを産出する国の債券に投資するファンドです。カナダ、オーストラリアなど先進資源国の債券に投資するもの、ブラジル、南アフリカなど新興資源国の債券に投資するもの、または、世界中の資源国債券に投資するものがあります。

これらの資源国は金利水準が相対的に高いのが特徴。また、世界人口の増大や新興国需要の増加傾向により、資源価格の長期的な上昇が避けられないと言われています。資源高の恩恵をうける資源国には、世界中からの投資マネーが入りやすく、通貨高も見込まれています。

しかし、資源国の通貨は当然ながら値動きが大きく、世界経済の動向や投資家心理によって乱高下しやすいもの。中長期的には堅調な推移が期待できますが、やはりアメリカや欧州の経済指標の悪化や新興国の景気減速懸念などに影響を受け、価格が下振れしやすいので注意しましょう。

また、先進国よりも新興国の組み入れ比率が高いファンドほど、値動きのブレ幅は大きくなります。事前に目論見書などで中身を確認し、ファンドのリスク度合いをチェックしておくことも大事になります。

次のページでは、海外ハイ・イールド債ファンドと通貨選択型ファンドについて解説します。
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