豪ドル債ファンドの特徴と注意点

オーストラリア・ドル建てだけでなく、ニュージーランド・ドル建ての債券も組み入れるタイプもあります。しかし、分散効果は薄い点に注意。

オーストラリア・ドル建てだけでなく、ニュージーランド・ドル建てなどの債券も組み入れるタイプもあります。しかし、分散効果は薄いので注意。

豪ドル債ファンドは、主にオーストラリア・ドル建ての公社債等に投資する投資信託。ファンドの名称に「豪ドル債」「オセアニア債(ボンド)」とあればこのタイプです。

オーストラリアは最高の格付けであるAAA(トリプルエー)を持ち、さらに先進国の中でも高金利であることが安定的な人気の理由。政策金利は4.25%(2012年1月現在)と、昨年後半から数回利下げがあったものの魅力的な水準をたもっています。

高い金利収入に加え、オーストラリア・ドル相場の堅調さも人気を後押ししています。日本との金利差から円に対しオーストラリア・ドルが買われやすく、為替差益によるリターンが好成績を実現させてきました。

また、オーストラリアは鉱物資源の輸出国であり、オーストラリア・ドルは資源高の恩恵をうけやすい通貨。中国をはじめとする新興国の需要増大で資源価格が上昇すれば、オーストラリア・ドルにも上昇圧力がかかります。

ファンドが影響を受けやすい中国の経済動向は常にウオッチを!

豪州経済に影響をおよぼす中国の経済動向は常にウオッチ!

ただし、豪ドル債ファンドは、「グロソブ」など他の先進主要国の債券で運用するファンドよりも、基本的にはハイリスクであることにご留意ください。オーストラリア・ドルは、主要通貨の中ではとくに価格変動が大きい通貨。資源の主要輸出先である中国の景気減速や、欧州債務問題の深刻化があれば大きく値下がりする可能性があります。

ファンドの投資先がほぼオーストラリア一国に集中していることもリスクを高めています。自分で他の先進主要国債券に投資するファンドと組み合わせるなど、リスク分散を心がけましょう。

次のページでは、新興国債券に投資するファンドについて解説します。