投資信託の残高は人気のバロメーターといわれています。国内公募投資信託の残高は、2007年に82兆円でピークをつけ、その後リーマンショックの影響により2009年1月に49兆円まで減少。現在は65兆円まで回復しています。世界経済の落ち着きとともに基準価額が回復したことに加え、新しい資金も流入しており、徐々に投資信託市場は活気を取り戻しつつあるといえます。


投資信託の主役はグロソブから通貨選択型へ

分配金

根強い分配金ニーズから、今や全投資信託のうち6割以上が毎月分配型!

ただし、リーマンショックをきっかけに投資信託の人気ランキングの顔ぶれは大きく変りました。

以前までの主役といえば、グローバル・ソブリン・オープン、通称グロソブを筆頭とする先進国債券に投資する毎月分配型ファンドでした。しかし、リーマンショック後の急激な円高や先進各国の利下げにより運用収益が低下。投資家の人気は、より高い利回りが期待できるハイイールド債や新興国債券、豪州債券、資源株、海外リート投信へとシフトしました。

その中で急成長したのが、通貨選択型とよばれるタイプです。高い分配金を出すことを目的とした商品で、上記の高利回り資産に投資しつつ、ブラジルレアルや南アランドといった高金利通貨で為替ヘッジすることで、対象資産と高金利通貨というダブルの収益源からリターンを得るしくみになっています。

複雑な商品にも関わらずその高い分配金が人気をあつめ、通貨選択型ファンドの残高は2010年末には7兆円を超える勢いで増加。中でもブラジルレアルコースは通貨選択型ファンド全体の半分以上を占めるほどの人気ぶりで、「分配金利回り20%」を謳うものもあり話題をよんでいます。

では、通貨選択型ファンドは本当に「買い」なのでしょうか? 次のページへ>>>