アネホの常道を超越した、オーク樽3回熟成
サウザ オルニートス ブラックバレル
サウザ社は最上質のブルーアガベを得るために大部分を自家農園で栽培している。しかもできる限り化学肥料を避けた栽培法で知られる。収穫後は新鮮な100%アガベジュースを独自の抽出法で採取し、糖化後に秘伝の酵母で発酵する。そしてポットスチルでの2回蒸溜により、ブルーアガベの特性の際立ったフレッシュ&スムースなテキーラを生むことに徹している。
こうして生まれる象徴的な製品が「サウザブルー」であり、蒸溜までの工程ですでに明快なクラフト思想のもとに製造されているのだが、「オルニートス ブラックバレル」はさらに深く情熱的なつくりにより衝撃的ともいえるテキーラ・アネホの新たな 香味世界を創出した。
製品名に冠した、独自の蒸煮方法
サウザ社の農場
原料であるブルーアガベ(竜舌蘭の一種)の地下茎、ピニャを仕込むときに、一般的にはピニャを切り割る程度で、それをまるごとバスタブのような大鍋に入れてグツグツ煮る。これを圧搾してジュースを得るので、アガベ繊維に由来する不要なエグ味のある成分まで抽出してしまうことになる。
サウザ社には独自の製法がる。採れたてのピニャをシュレッダーで細かくし、さらに粉砕してから85度の温水を混ぜてアガベジュースをつくる。それを圧力タンク内で120度の蒸気によって加水分解して糖化を促す。
ブルーアガベの収穫
では次ページで「サウザ オルニートス ブラックバレル」の3回樽熟成による香味世界をお伝えする。(次ページにつづく)