「飲む点滴」と呼ばれるほど栄養価が高い甘酒の効能
さまざまな効能で注目を集める甘酒
2種類の甘酒……酒粕と米麹
甘酒には2種類の原料の違いが
酒粕は、名前の通り酒を作った際に出たカスなので、微量のアルコールが含まれています。そのため、妊産婦の方、お子様、車を運転中の方などは飲用することができません。また砂糖を添加しないと飲みにくいデメリットがあります。
一方、米麹にはアルコールは含まれず、老若男女問わず頂くことができます。砂糖を添加しなくても、米からできる糖の自然の甘みがいい味わいとなっています。
甘酒の栄養・効能
米麹には今話題の酵素がたくさん
ただしこれは何も添加していない状態の数値なので、酒粕が原料の甘酒に砂糖を入れた場合はカロリーがプラスされます。
米麹の甘酒は、米や米麹の発酵過程によって発生したブドウ糖やオリゴ糖が甘みをもたらすので、砂糖を添加する必要がありません。つまり米麹から作られた甘酒の方が低カロリーという結果となります。
また米麹の甘酒には、麹菌由来の酵素が数多く含まれています。中でもリパーゼという酵素は脂肪分を消化してエネルギーに変える代謝機能を持ち、皮下脂肪および内臓脂肪も燃焼させることができます。酵素の働き・発酵食品が持つ整腸作用で、よりダイエットに理想的な腸内環境を生成してくれます。
気をつけなければいけないのは、あまり煮立たせないこと。酵素が活性化する温度は60℃前後なので、じっくり温度を上げていくことがポイントです。
肌の美白効果や肌の潤いを期待したい方にお勧めなのは酒粕で作った甘酒です。健康な皮膚を作りアンチエイジング効果があるビタミンB群が豊富で、食物繊維も多く含まれるので、肌荒れの原因となる老廃物を体外に出し便秘を解消することができます。
甘酒を飲むのに適したタイミング
目的に合わせて甘酒を飲むタイミングを選ぶ
また就寝前に甘酒を飲むと、必須アミノ酸を体内に取り込むことができ、肌細胞の新陳代謝を良くしてシミやそばかすを防ぐ働きがあります。ビタミンB群の効果によって、1日の疲れを和らげる疲労回復効果も得ることができます。用途・目的によって、摂取するタイミングを習慣づけることが大切です。
甘酒を使ったアレンジレシピ・お勧めの飲み方
甘酒はお料理の隠し味としても活用できます。味噌汁やクリームシチューに添加すると、味に奥行きが出てまろやかな甘みがつきます。グラタンやカルボナーラパスタを作る際、ホワイトソースに甘酒をプラスすることで、より香り高くコク深い仕上がりとなります。また甘酒に穀物酢や植物油、味噌、塩などを混ぜてドレッシングを作れば、野菜や茹でた肉にかける万能調味料として活用できます。甘酒は季節を問わず、温めても冷やしても美味しく召し上がれる健康飲料です。香りが苦手な方でも、お料理やドリンクに混ぜてアレンジも可能です。ぜひご家族みなさんで日々の食卓の中で取り入れてみてください。
■酒麹甘酒のレシピ/作り方はこちら
■米麹甘酒のレシピ/作り方はこちら
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