開放感とプライバシー性の両立
「ザ・パークハウス小日向」は地上3階建て、総戸数31戸。多くの分譲現場では工事中の段階から販売することが多いが、本物件は建物が完成してから販売活動を開始している。したがって、見学者は広さや眺望、音などを実際に確認してから検討することができる。見どころは数多い。まずはランドプラン、外観から解説する。現地に着いたら、はじめに外構を観察してほしい。敷地境界線から歩道状空地を設け、建物との間に潤沢な高低織り交ぜた植栽を施す。こうした「公道からの引き」は、街並みの開放感と安全性(視界確保等)を地域に還元し、入居者のプライバシーも守るといった数々のメリットをもたらすものだ。同様のコンセプトは開口部(窓)にも見て取れる。大きく開けるところ(バルコニー)とスリットで十分な窓。目的に応じて強弱をつけることで、余分な「目隠し」の必要性を低減させている。バルコニーは縦格子型手すりを採用。室内からの開放性は一段引き上がるはずだ。
アプローチから風除室に入る扉は、木目調仕上げの大きな自動スライド式ドア。これなら出入りする人の顔が外からは容易に見えない。共用廊下は、高級マンションに採用されることの多い内廊下型である。セキュリティとプライバシーに長けた設計は、子育て期間中の世帯にとってはうれしい配慮だ。廊下幅もゆとりがある。玄関扉は廊下壁から凹んでいるため、ストレスを感じることもないだろう。
構造は壁式。柱と梁で耐震性を確保する一般的なラーメン構造とは異なり、壁のみで構成される壁式構造は、相対的に居住空間に生まれる出っ張りが少ない。そのため家具配置などインテリアコーディネートが比較的容易であるとされている。もちろん人が感じる圧迫感のようなデメリットも低減される。
明るく、無駄の少ない住戸設計
内廊下設計は、奥行きサイズによっては暗いスペースが生じがちだが、「ザ・パークハウス小日向」はその懸念が少ない。タイプ別間取りチェックでは、まずは全体的な間口の広さに注目したい。とくに中住戸。じつに70平米台の中住戸は、すべてのタイプが3室開口のワイドスパンである。各居室の形状にも着目。ほとんどが整った形で柱等の邪魔な出っ張りがないため、無駄が生じにくい家具配置が叶う空間に仕上がっている。現地見学の際は必要な家具のサイズをあらかじめ寸法し、どこに置けそうか測りながらモデルルーム見学をすると良いだろう。
キッチンも見どころのひとつ。天然石仕上げのカウンタートップは、インテリア全体の高級感を醸成する効果があるようだ。ディスポーザー、食器洗い乾燥機、ガラストップコンロ等すべて標準。特筆すべきは食器棚も同仕様で標準装備されていること。
三菱地所は「丸の内の大家さん」として知られるが、その建物管理運営ノウハウはマンションにも継承されている。例えば数十年前から実施していることに、「全ての物件に統一する設備として、本管直結の共用水栓」がある。給水ポンプとは別に敷地内に水栓を引き込むことで停電時にも給水が可能になる。背景には、入居者のみならず地域住民への配慮があるが、これなどはその典型であろう。本質的なクオリティの高さとはそんな見えにくいところに隠されているものだ。
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取材協力:三菱地所レジデンス