マーケティング/マーケティング事例

“敷居”を下げ顧客拡大狙うメルセデス・ベンツの戦略(2ページ目)

メルセデス・ベンツは日本市場で急成長を続けています。これまでは、富裕層を主なターゲット顧客としてきましたが、より大きな市場での展開に舵を切ったことが功を奏しているのです。果たして、どのような戦略で新たな市場を切り拓こうとしているのか?そのマーケティング戦略に迫ります!

安部 徹也

執筆者:安部 徹也

マーケティング戦略を学ぶガイド

ブランド情報発信拠点を築く

メルセデス・ミー

新たな情報発信基地『メルセデス・ミー』でブランドの浸透を図る

ビッグポンド戦略の次のステップは、日ごろから車に興味がない顧客層にもメルセデス・ベンツに気軽に触れてもらう機会を設けることです。

そこで日本独自の企画としてスタートしたのが『メルセデス・ベンツ コネクション』。

『メルセデス・ベンツ コネクション』とは、メルセデス・ベンツのブランド情報発信拠点であり、車の販売を目的とするのではなく、カフェやレストラン、コレクションショップを併設して、来店客は気軽に飲食や買い物を楽しみながら、ついでに車に触れることができるというこれまでにない新たなコンセプトのプレイスなのです。

この『メルセデス・ベンツ コネクション』の展開により、新しいお客様との接点作りという点で効果が高まり、販売店への紹介という形で実績へとつながりました。そして、遂にはドイツの本社でもブランドの発信拠点の重要性が認められて『メルセデス・ミー』として世界的なプロジェクトへ進化を遂げることになるのです。

今では、『メルセデス・ミー』は、ドイツのハンブルグを皮切りに、イタリアのミラノ、そして日本の羽田空港と3店舗まで拡大して、メルセデス・ベンツのブランド浸透の重責を担う役割を果たしています。

このように『メルセデス・ミー』などのブランド情報発信拠点を通じて、より多くの消費者にメルセデス・ベンツの真のイメージが伝われば、決して企業側から売り込まなくても、その価値を肌で感じ、是非ともメルセデス・ベンツのオーナーになりたいと自然に売れる仕組みが出来上がるはずです。

“大きな池”を開拓するには、かなりの時間を要します。その意味でメルセデス・ベンツ日本の“ビッグポンド戦略”は、まだ道半ばといったところですが、地道な活動がティッピング・ポイントを超えた時、メルセデス・ベンツが日本のマーケットで益々存在感を増すことは間違いないでしょう。
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