フィンランド/フィンランドのグルメ・レストラン

フィンランドで大人気!地元の素材使った本格派アイス

アイスクリーム消費量が世界トップレベルを誇るフィンランドで、今、オーガニックで本物志向の高品質アイスクリームのブランドたちが勢いを伸ばしています。「ユミュ」はその筆頭格。フィンランドの定番観光地の休憩所やカフェ、長距離鉄道の車内をターゲットに販売し、国民だけでなく観光客の間でも着実に人気上昇中です!フィンランドならではのフレーバーやパッケージデザインにも注目が集まります。

こばやし あやな

執筆者:こばやし あやな

フィンランドガイド

フィンランドならではのフレーバーと無添加にこだわる、
本物志向の絶品アイスクリーム

ブルーベリーアイス

フィンランドの森から採れるブルーベリーをふんだんに使った、ブルーベリーフレーバーのアイスクリーム。味は濃厚、けれど後味さっぱりで誰でもペロリと食べられてしまう!

以前に「消費量欧州一のフィンランドで食べたいアイスクリーム」でご紹介したように、実はフィンランドでは、アイスクリームの消費量が世界トップレベル! 酪農が盛んで美味しい牛乳がたくさん手に入ることもあり、多くの国産アイスクリームメーカーが競合し、価格帯もフレーバーもさまざまなアイスクリームを次々に生み出しては屋台やスーパーで販売しています。なかでも最近、価格はややお高めだけれど、安全で美味しい原料からきめ細かい製造過程、パッケージデザインにまでこだわりぬいた、本物志向のアイスクリーム販売にこだわるブランドが増え続けているのです。今回ご紹介する「ユミュ」(JYMY)はその筆頭格として、2014年に旗揚げ。以来、フィンランド人たちの舌を唸らせ、さらには観光客でも買い求めやすい販売戦略で着実に売上を伸ばしているスオミセン・マイト社の注目ブランドです。

牛

ユミュアイスのための専属牧場でストレスなく育てられた通称「ハッピーな牛」の出すミルクが主原料

ユミュのコンセプトは、自分たち自身が美味しいとうなずける手作りの無添加アイスクリームを、大きな生産ラインの上でも真心こめて作り続けていくこと。その信念のベースになっているのは、家庭用のマシーンで少量にしかならないけれど丁寧に作った自家製アイスクリームに、おのずと宿る味わい深さ。たくさん出荷させるためとはいえ、ひとつひとつ原料の厳選や、それらの良さを生かす行き届いた作業工程を絶対に疎かにしないことが、もっとも大切だと言います。

 

製造

材料には、何を選ぶかという選択と同時に、何を入れないで美味しく安全なものをつくるか、という判断も大切だという

例えば主原料となるミルクは、ストレスフリーな環境を整えた専属牧場で、遺伝子組み換え食品とは無縁のオーガニック飼料だけを与えて愛情深く育てられた、心身共に健康な乳牛から搾り出したものだけを使用します。

フレーバーは2015年10月現在、全7種。定番のバニラ味には、マダガスカル産の天然バーボンバニラをこれでもかとふんだんに使用。ブルーベーリー、リンゴンベリー、イチゴの3種は、いずれも夏から秋にかけてのフィンランドの森や畑で採れる、清らかな自然の恵みをたっぷり裏ごしして集めた濃厚ピュレが練り込んであります。フィンランド人の生活に欠かせないコーヒーのフレーバーには、ブラジル産のアラビカ・オーガニック豆を製造直前に挽いて投入しているのだとか。みんな大好きなチョコレート味は、マダガスカルの契約農園のカカオ成分65%の濃密なダークチョコを惜しみなく使用。そして7番目のやや変わり種フレーバーは、なんとフィンランド人が愛してやまないサルミアッキの原料でもあるリコリス味! 漢方薬のような独特な風味も、完全オーガニックとなれば意外にも口当たりよく楽しめます。


専門店はなくとも、国内の定番観光地のカフェや休憩所で大人気!

マリメッコ社食

ヘルシンキの一大観光スポットでもある、マリメッコ本社の社員食堂でもユミュアイスが味わえる!

2015年10月現在、ユミュはまだヘルシンキ市内に実店舗を構えてはいません。けれど、フィンランド人だけでなく多くの外国人観光客にも、手軽に自慢の味を楽しんでもらえるように……と、大きめのスーパーマーケットや百貨店の食品売り場だけでなく、いわゆる観光スポットに併設されたカフェや休憩所、大手カフェチェーンのレジ横、そして長距離列車の食堂車といった場所で、積極的に販売を推し進めています。例えば、これまで過去記事でも紹介した以下の場所に行けば、ユミュのカップアイスに出会えますよ!

国立博物館

国立博物館のみごたえある展示鑑賞後にカフェで一息つきながら

マリメッコ・アウトレット店に併設された社員食堂「マリトリ」
国立博物館に併設された「カフェ・カンサッリスムセオ」
アテネウム国立美術館に併設された「タブロ・アテネウム」
現代美術館キアズマに併設された「カフェ・キアズマ」
シベリウス自邸アイノラに併設された「カフェ・アウリス」
長距離列車VRの食堂車(一部)

その他の取扱い店は、ウェブサイトより確認できます。基本的にイートインのお店では小カップ(210ml、約4ユーロ)のみの取扱いですが、スーパーマーケットなどでの販売ブースでは、大カップ(500ml、約6ユーロ)も取り揃えられています。ぜひ観光地でほっと一息つきたいときのお供に、ご賞味あれ!

※記事内容は執筆時点のものです。最新の内容をご確認ください。
※海外を訪れる際には最新情報の入手に努め、「外務省 海外安全ホームページ」を確認するなど、安全確保に十分注意を払ってください。

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